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米国でインフル大流行も、日本は患者少なく 新型コロナ対策で? 今後の流行警戒

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 新型コロナウイルスの世界的な流行が懸念される中、外務省が2月10日、米国でのインフルエンザ流行に注意を呼びかける海外安全情報を出した。一方、日本では、今シーズンのインフルエンザ患者は、例年になく少ない数で推移している。果たして、このまま終息するのか、専門家はなお警戒を呼びかけている。

 米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国ではこれまでに、少なくとも患者数2200万人、入院数21万人、死者数は1万2000人に上るとしている。A型のほとんどは、2009年に新型インフルエンザとして流行したタイプなのは日本と同じだが、B型も多く流行している。

 一方、日本では、例年になく患者が少ない。厚生労働省のまとめによると、インフルエンザの2020年第5週(1月27日~2月2日)の定点当たりの報告数は14.11で、前週の18.00より減少した。この10年間で最も少なく、47都道府県のうち北海道を除く46都府県で前週よりも減った。

 例年ならば、この時期は流行のピークにあたる。比較的大きな流行があった前年、前々年は定点当たり50前後の報告数で推移していた。今年はその3分の1から4分の1の患者数だ。これまでの推計受診者数は約620万人。直近の5週間では、患者の約9割をA型(H1N1)2009pdm が占める。

米国でインフル大流行も、日本は患者少なく 新型コロナ対策で? 今後の流行警戒

(厚生労働省の発表資料より)

 今季のインフルエンザは、例年になく早い立ち上がりをみせ、大流行が懸念されていた。定点当たりの患者報告数は、19年9月に2週連続で1を超え、その後いったん落ち着いたものの、11月上旬に再び1を超えて、例年より早く流行入りが宣言された。ところがその後は、年末の最終週に20を超えた後は、やや減少か横ばい傾向で、2月頃にかけてピークを迎える例年とは異なる展開を見せている。

 新型コロナウイルスの登場もあって、感染症対策への関心が高まる中、インフルエンザの流行はこのまま終息に向かうのか。感染症に詳しい医師の、けいゆう病院(横浜市)感染制御センター長の菅谷憲夫さんは、なお警戒を緩めてはいけないと話す。

 菅谷さんは、「前々年、前年とA型(HINI)2009pdmとA香港型(H3N2)が2年連続で流行し、今シーズンは特にH3N2の流行がほとんどないのが、患者数が少ない理由とみられる。新型コロナウイルスに備えた手洗いなどが普及したからという見方には、根拠がない。また、B型は前年ほとんど流行していないことから、これから確実に一定の流行が起きると考えられる」としている。

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