解説
もっと知りたい認知症
ユマニチュード(5)一体感 発達障害にも力
認知症患者に接するために練り上げられてきたケアの技法「ユマニチュード」について、 自閉スペクトラム症 ( ASD )の子どもへの効果を検証する研究が始まった。
昨年、日本生命財団の助成を受け、京都大などが行った研究には、京都市にある児童発達支援センター「むくの木園」に通うASDのある子ども10人とその親が参加した。
同園には、心身の発達に課題を抱える2~6歳の子ども35人が通う。近所の 名刹 、知恩院に遊びに行ったり、市内の地下鉄を使う練習をしたりしている。
研究ではまず、親子が普段通り遊ぶ姿を15分録画した。そして、「見る」「話す」といった基本動作で相手に優しさを伝えるユマニチュードを親が半日かけて学び、家庭で約2か月間にわたって実践。その後、再び動画を撮影し、親子の関わりの変化を調べた。
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
【関連記事】