医療大全
医療大全
ユマニチュード(3)「接し方」次世代も学ぶ
フランスで生まれた認知症などのケアの技法「ユマニチュード」。5年後には認知症の高齢者が700万人に達するとされる中、次世代への教育に取り入れる動きも広がっている。
近い距離で正面から見つめ合って、つかむのではなく柔らかく下から手を支える――。昨年12月6日、新潟市の日本歯科大新潟生命歯学部の3年生72人はユマニチュードの講義で、基本動作の練習を始めた。
同大は30年以上前から、訪問歯科診療の教育に力を注いできた。最近、高齢化の進展に伴い、認知症のある患者が増えている。だが、核家族化の影響なのか、接し方がわからない学生が多くなってきた。
訪問実習先で認知症のある高齢者を前に何もできず、無力感から涙する女子学生もいた。「接し方を真剣に学んでほしい」と2018年12月から、学生主体で地域に住む認知症のある人を招いたカフェを月1回開くようになった。
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
【関連記事】