元バレーボール日本代表 大山加奈さん
一病息災
[元バレーボール日本代表 大山加奈さん]椎間板ヘルニア(1)アテネ五輪 活躍の陰で
2004年8月24日、アテネオリンピックの女子バレーボール準々決勝。日本は中国にストレートで敗れ、5位に終わった。
敗戦の中、両チームで最多の14本のスパイクを決めてみせた。当時20歳。187センチの長身から繰り出す豪快なスパイクを武器に、同学年の栗原恵さんとの「メグ・カナ」コンビの愛称で人気を集めた。当然、4年後の北京オリンピックに向け、周囲の期待も高まった。
だが残念ながら、この日を最後に、オリンピックの舞台に戻ることは、二度となかった。大活躍の陰で、この時すでに、慢性的な激しい腰の痛みと闘っていたのだ。
高校卒業後、Vリーグの東レ・アローズに入ってすぐ、腰椎椎間板ヘルニアと診断された。腰の痛みに加え、脚のしびれもひどかった。
ジャンプして体をひねりながら、ボールを打ち、着地するスパイクの動作は、思う以上に体への負担が大きい。常にきれいなトスが上がるわけではなく、無理な体勢で打つこともある。着地の衝撃は、痛めていた腰に激しく響いた。
プレー中は常に腰にサポーターを着けていた。アテネでも練習や試合後は、トレーナーによる入念なマッサージやはり治療が欠かせないでいた。
小中高すべてで日本一となり、バレーボール界のトップを歩んできた。
「実は、小学生の終わり頃から、腰の痛みを感じていました」
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元バレーボール日本代表 大 山 加 奈 さん(35)
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