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がん免疫治療薬「オプジーボ」が効く人判別…本庶氏ら京大チーム 手法開発

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がん免疫治療薬「オプジーボ」が効く人判別…本庶氏ら京大チーム 手法開発

 がん免疫治療薬「オプジーボ」の開発に貢献し、2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した 本庶佑ほんじょたすく ・京都大特別教授らのチームは、肺がんで、この薬が効く患者と効かない患者を見分ける手法を開発したと発表した。治療効果を早期に見極められ、医療費削減にもつながる成果で、30日の米医学誌JCIインサイト(電子版)に論文が掲載された。

 オプジーボは、がんを攻撃する免疫細胞の一種「T細胞」を活性化する薬。一部の患者には劇的に効くが、全く効かない場合もあり、肺がんで効果がある人は約2割とされる。

 チームは、患者のT細胞の状態が年齢とは関わりなく、個人差が大きいことに着目。オプジーボを投与する前と、投与直後の患者の血液からT細胞を取り出し、細胞の状態と、治療成績の関係を分析した。

 その結果、薬の効果が3か月以上続いた25人のうち24人の血液は、投与前から活性化しやすい元気なT細胞の割合が高く、投与後は若いT細胞が増えた。逆に薬がほとんど効かない人では、機能が低下して疲弊したT細胞が多かった。

 チームの茶本健司・京大特定准教授(がん免疫)は「効果のない人は、早めに別の治療法に切り替えられる。医療費の削減にもつながる」と話す。

 鵜殿平一郎・岡山大教授(免疫学)の話「理にかなった方法で、応用が期待できる。T細胞の分析は研究者によってばらつくため、正確な分析方法の確立が課題だ」

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