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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

エクササイズ・健康・ダイエット

豪華な茶わん蒸し 小田巻蒸し…麺をすすりにくくなった方も楽しめるひと手間

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 こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回は、来週のひな祭りのような特別な日にも楽しめ、また体調不良の時にも重宝する、ちょっと変わった茶わん蒸しのご紹介です。

 小田巻蒸し、という料理をご存じでしょうか。大きめの茶わん蒸しに、うどんが入ったもので、冠婚葬祭や、御祝膳に欠かせないものとして大阪の問屋街で広まったといわれています。また、昔は高価であった完全栄養食材といわれる卵を用いることから病気の時にも食されていたともいわれています。

 この小田巻蒸し、食欲がない時の一品としても使えますが、ひと手間加えると、麺をすすりにくくなった方にも麺を楽しめるメニューにもなります。麺をすするという動作は、簡単なようでとても複雑です。空気とともに吸い込んだ液体や食べ物を、口の中にとどめつつ、空気だけを気管に送り込むため、口の中で食べ物と空気との分離作業が上手にできないと、気管に液体や食べ物が入ってしまい、むせてしまいます。

 病気の時には呼吸が整わなかったり、食べる機能も低下しがちで、麺を勢いよくすすることが難しいこともあります。

 今回のレシピでは、すすらなくてもよい長さにうどんを切り、さらに軟らかくゆでて、かみ切りやすくして使用しているので、麺を食べる時のようにすすらなくても食べられます。

 昔ながらの料理には、自然と食べやすさと栄養が詰まっているのかもしれません。

[作り方]

(1) うどんは袋から出した四角いままを十字に切って4等分にし、10~12分ゆでて軟らかくする(ゆで加減はお好みで)。カニカマボコは食べやすい長さに切る。

(2) ボウルに卵を割り入れ、卵のコシがなくなるまでよく混ぜる。(A)の材料を加えて、ザルで () す。

(3) 耐熱の器(茶わん)に(1)のうどんを入れ、(2)を流し入れる。カニカマボコと軟らかくゆでたホウレンソウ、ニンジンをのせて、ラップで蓋をする。

(4) 深めのフライパン(鍋でもよい)に(3)の器を並べ、器の半分くらいの高さまで水を入れ、火にかける。沸騰したら火を弱めてフライパンに蓋をする。弱い沸騰が続く程度に火加減を調整し、10分程度蒸す(蒸し器で蒸してもよい)。5分程度蒸らして出来上がり。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能認しましょう。

 (レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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