医療大全
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【みんなでスポーツ】健康づくり(5)がん克服 走り続ける
「待っていたよ」。2016年1月1日、トヨタ紡織陸上部の糟谷悟さん(36)(愛知県豊田市)は、沿道からの盛んな声援を背に心地よく走った。血液がんの悪性リンパ腫を克服し、3年ぶりに全日本実業団対抗駅伝競走大会に復帰した。
駒沢大時代、箱根駅伝に4年連続で出場し、最終10区で区間賞を取るなど、3度の優勝に貢献した。社会人では、11年のびわ湖毎日マラソンで2時間11分17秒の自己ベストを記録して8位入賞。日本代表も狙える有望選手の一人だった。
だが、13年になると記録が落ちた。スランプとは違うと思い、大きな病院で検査したところ、悪性リンパ腫だとわかった。病変が広がっている恐れのある腸の一部を切除。退院後も抗がん剤治療が続いた。
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