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患者団体「大きな希望」…心臓病治療にiPS

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 人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って重い心臓病を治療する手術の実施を大阪大が発表した27日、手術を担当した医師らは治験成功への決意を述べ、患者団体からは期待の声が上がった。

阪大・澤教授 早期実用化へ意気込み

 「将来的には、この技術で一人でも多くの心不全患者を助けられるようにしたい」。同日午後、大阪大で開かれた記者会見で、澤芳樹教授は、手術の様子を動画で解説しながら、早期の実用化に向けて意気込みを語った。

 澤教授は、心臓移植で国内屈指の実績を誇る大阪大で手術に携わる一方、再生医療の実現にも尽力。2000年、太ももなどから採取した細胞をシート状に加工する基礎研究に着手し、07年に山中伸弥・京都大教授が人のiPS細胞を開発すると、翌年には今回の治療に用いた心筋シートを作る共同研究を始めた。「なかなか助けられない患者が多く、何とかしたかった。この20年は、あっという間だったが、山あり谷ありだった」と振り返った。

 今回の手術については「まだ第一歩が始まっただけ。治験でどういう結果が得られ、心機能を回復できるかは未知数だ。本格的な再生医療に向けて、道のりは険しい」と表情を引き締めた。

 患者団体も期待を寄せる。「全国心臓病の子どもを守る会」の神永芳子会長(61)は「心臓移植が進まない現状では大きな希望になる。今回は虚血性心筋症だけが対象だが、他の心臓病の患者も一日も早く治療が受けられるよう、研究を進めてほしい」と語った。

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