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歌手 丸山圭子さん

一病息災

[歌手 丸山圭子さん]卵巣嚢腫(のうしゅ)(4)教育者と表現者 新たな生活

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[歌手 丸山圭子さん]卵巣嚢腫(のうしゅ)(4)教育者と表現者 新たな生活

 教育者一家で育った。

 父親は「大学で教えたい」との希望を持ちながら、都立高校で教えていた。やがて夢がかない、大学助教授になったとたん、難病の筋 萎縮いしゅく 性側索硬化症(ALS)を患い、47歳で無念にも命を落とした。母親も大学で教え、教授になった。

 だからといって、自分も同じ道へ進む必要はない。音楽の道を選択した。

 卵巣 嚢腫のうしゅ の手術で入院中、同室の女の子から「音楽を教えて」と乞われたことで、「教育者の遺伝子」が覚醒したのかもしれない。

 退院すると、1対1でボイストレーニング、作詞作曲のレッスンを開始した。すぐに口コミで生徒が増え、5、6人のグループに。

 その後、アーティスト仲間からの誘いで、音楽専門学校の講師に就任し、現在は、洗足学園音大の客員教授として、作詞作曲などを講義する。自身の音楽活動も活発で、2018年には、アルバム「レトロモダン~誘い」を発売し、ライブも順調に行っている。

 平日は教育者、そして週末は表現者という、新しいサイクルが出来上がった。

 卵巣嚢腫の手術後、ホルモンバランスが乱れ、のぼせや冷えなどが出た時期もあったが、現在は毎日を元気に過ごす。「あの病気で得たこともある。ムダな経験ではなかったですね」

 (文・染谷一、写真・横山就平)

歌手 丸山 圭子さん(65)

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