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ポリファーマシー(4)残薬削減 ICT活用
茨城県ひたちなか市では、情報通信技術(ICT)を活用した地域ぐるみのポリファーマシー(多剤併用)対策が進んでいる。
中心になっている日立製作所ひたちなか総合病院は、2010年から電子カルテを導入した。
薬剤師で、同病院経営支援センター長の関利一さん(56)は、病院の医師、薬剤師と協力して、電子カルテの中に薬の処方をサポートするシステムを作った。「薬剤師はコミュニケーションが大切。調剤室の外に出て、専門知識を生かさなくては」が持論だ。情報を共有する範囲を地域の薬剤師に広げたのが、14年に開始した「ひたちなか健康ITネットワーク」だ。
あらかじめ情報開示に同意した患者に限り、処方薬や検査値など同病院のカルテ情報の一部を、登録した医療機関と薬剤師に開示する。人口約16万人の同市で、開示に同意する患者は現在約4500人、1か月当たりのアクセス数は1万2000件を超える。
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