伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
健康・ダイエット・エクササイズ
冷凍ハンバーグで野菜いため…肉の代わりに
こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
最近は、高齢になっても肉を食べた方がよいといわれており、できるだけ肉料理を作ろうと考える方も増えてきたのではないでしょうか。しかし、肉の繊維がかみ切りにくいなどの理由から残してしまう場合もあります。訪問時にも、「薄切り肉やしゃぶしゃぶ肉も試したけれど、やはり食べにくい」という方がいます。その場合、薄切り肉の代わりにハンバーグを提案することがあります。
今回のレシピでは、お弁当用の冷凍ミニハンバーグを野菜いための肉の代わりに使用しています。切り方はお好みで構いませんが、そぎ切りやスライスにすると雰囲気が出ます。
また、野菜を軟らかくいためるポイントは、繊維を断ち切る切り方で切ること、いためる前に軟らかくゆでておくことです。野菜は油でコーティングされると加熱しても軟らかくなりにくいため、食べやすい軟らかさにゆでておきましょう。
この方法を紹介すると「ハンバーグは、ハンバーグとして使うことしか考えていませんでした」、という感想をいただくことがあります。在宅や介護食作りでは、「この食材はこう使わなければならない」という決まりを打ち破る発想が食べやすさにつながることもあります。
[作り方]
(1) キャベツは芯を除いて1cm幅の短冊(または食べやすい長さに)切り、タマネギは繊維を断ち切る切り方で1cm幅、ニンジンは拍子木切りにする。ハンバーグは半解凍の状態で5mm幅のそぎ切りにする。
(2) (1)の野菜を5~10分ゆでて軟らかくし、ザルにとって軽く水気を切る。フライパンに大さじ1の水と(1)のハンバーグを入れて蓋をし1~2分蒸す。蓋をとって油を熱し、ゆでた野菜を入れ、いため煮にする。
(3) コンソメとカレー粉で調味して全体によく混ざったら出来上がり。
(4) 飾りに粉パセリをふる。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
【関連記事】