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ポリファーマシー(2)薬の副作用 目の当たりに

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ポリファーマシー(2)薬の副作用 目の当たりに

Aさんの自宅を訪ね、説明しながら薬を渡す今井さん(左)

 山形市の住宅街にあるコスモス薬局西田店。周辺には複数の病院があり、来店者も多い調剤薬局だ。先月の夕暮れ時、管理薬剤師の今井隆裕さん(35)は車に乗り込み、エンジンをかけた。これから市内の男性Aさん(91)に薬を届けに行く。薬局の責任者をしながら、週1日程度を在宅の高齢者の訪問に当てている。

 今井さんがポリファーマシー(多剤併用)への関心を高めたきっかけは、5年ほど前にさかのぼる。

 80歳代の女性患者が顎のふるえで困っていた。消化器内科で出された胃の薬の中に、副作用でこうした症状が起きる薬があった。医師に問い合わせると、前の医師が処方していたのでそのまま出したという。薬をやめたところ、ふるえは止まった。女性は「ラクだー、よかったー」と喜んだ。

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