街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー
医療・健康・介護のコラム
コミュニケーションができず孤独になりがちな老人性難聴 「誰もが通る道」に配慮を
身ぶり、手ぶりを交えて
遠慮から、十分理解していなくても聞き返さない高齢者もいます。急がずに相手のペースに合わせて、コミュニケーションをとる姿勢が大切です。また、いきなり耳元に口を近づけ、大声で話しかけることは、失礼にあたりますのでやめましょう。
〈話しかけるときの心得〉
・顔の表情や口の動きが見えるよう、正面から話しかける。
・甲高い声を出さず、トーンを下げ、滑舌よく話す。
・身ぶり、手ぶりなどのジェスチャーも用いる。
・話の内容を分かりやすく簡潔にまとめる。
・相手の反応を確かめながら話す。
・人混みの中ではさらに聞こえにくいことがあるので、なるべく静かな環境で話す。
・筆談など聴覚以外でのコミュニケーション方法も用いる。
老人性難聴により、周囲とコミュニケーションが困難になることで、家族や友人との関係がうまくいかなくなり、孤独を感じることがあります。危険回避が遅れたり、できなかったりすることもあります。周囲の人は、そのことを十分理解し、「誰もが通る道」と考え、配慮することが必要です。(冨樫正義 サービス介助士インストラクター)
このコラムではサービス介助士の学びから高齢な方や障害のある方のお手伝い方法をお伝えする他、認知症や災害時のお手伝い方法など、これからの生活で身につけていただきたいことをご紹介していきます。
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