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街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー

コラム

コミュニケーションができず孤独になりがちな老人性難聴 「誰もが通る道」に配慮を

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 ヨミドクターをご覧のみなさま。サービス介助士インストラクターの冨樫正義です。今回は難聴について、特に高齢者にみられる老人性難聴についてお伝えします。

加齢により内耳や聴神経の働きが低下

 

コミュニケーションができず孤独になりがちな老人性難聴 「誰もが通る道」に配慮を

 「聴力」の低下には個人差がありますが、早い人では20歳代から低下し、自覚する人は50歳くらいから増えてきます。それは、他者との音声言語によるコミュニケーションの困難にし、人との関わりが少なくなることにつながります。また、音で危険を知ることや、音楽を楽しむことにも支障が出て、QOL(Quality of Life=生活の質)を低下させます。

 中耳炎などの病気が原因となるものや、騒音性難聴、薬剤性難聴など様々ですが、なかでも、加齢とともに内耳や聴神経の働きが低下するものを「老人性難聴」と言います。

 老人性難聴では、内耳の音の信号が脳に伝わる部分や聴神経の機能低下による「感音性難聴」が多く見られます。感音性難聴は、音が小さく感じられるだけでなく、ひずんで聞こえたり、雑音が混ざったりします。

 このほか難聴には、音が小さく聞こえても、音がひずむことが少ない「伝音性難聴」や、伝音性難聴と感音性難聴の両方を併せ持つ「混合性難聴」があります。個人差があって、全ての人に補聴器が十分に役立つわけではありませんが、身近な人に使用を勧めてみてもよいでしょう。

電子音が聞こえにくい

  老人性難聴の特徴としては、以下のようなことがあります。

・年齢とともに進行する。

・低音域より高音域が聞き取りにくくなり、電気機器類の電子音が聞こえない時がある。

・耳鳴りを伴うことがある。

・「1時(いちじ)」と「7時(しちじ)」など、似た音を聞き分けるのが困難になることがある。

・どの方向から音や声が聞こえているのか、分かりにくい時がある。

・よく聞こえるときと、聞こえないときがある。

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冨樫正義(とがし・まさよし)

 1973年、埼玉県生まれ。桜美林大学大学院卒(老年学研究科修士号)。日本サッカー協会 施設委員。法律事務所、不動産関係会社、人事コンサルタント、専門学校講師を経て、現在、サービス介助士、防災介助士、認知症介助士などを認定・運営する団体「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」(0120‐0610‐64)のインストラクターとして、年間50社以上の企業対象研修を担当するほか、企業のバリアフリー・ユニバーサルデザインのコンサルティングも行う。

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