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子どもの急病どう対処?…受診判断 「問診票」で

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 突然の発熱や 嘔吐おうと など、夜間や休日に子どもの急病に直面し、すぐに病院に連れて行くか、朝まで待つか悩む保護者は多い。日本小児救急医学会は、病状の重さや受診の判断に役立つ「問診票」を作成した。親の不安に寄り添うサービスは、電話相談やスマートフォンのアプリなどでも、身近に広がり始めている。(森井雄一)

子どもの急病どう対処?…受診判断 「問診票」で

  段階「5」で救急車

 子どもは、つらい症状があっても、訴えられなかったり、上手に伝えられなかったりする。症状が急変しやすいなどの特徴もある。

 今回の問診票は、そのような中、救急受診の判断を迫られる保護者に向けたものだ。全身や呼吸の状態、顔つきなど12項目に及ぶ。項目ごとに4、5段階で評価する。数値が大きくなるほど、治療の緊急性が高いことを示している。「5」が1項目でもあれば救急車を呼ぶ目安だ。

 たとえば、顔つきについては、〈1〉普段と変わらない〈2〉ほおが赤い〈3〉苦しそう〈4〉顔が青白く唇が紫色〈5〉無表情――のいずれかから、目の前の子どもの様子を確かめて選ぶ。呼吸状態では〈1〉普通に呼吸〈2〉いつもより速い〈3〉ゼイゼイ、ヒューヒュー〈4〉鼻がピクピクし 肋骨ろっこつ がへこむ〈5〉あえぎながら呼吸――に分けられる。

 同学会理事長の 長村おさむら 敏生さんが副院長を務める京都第二赤十字病院(京都市)を救急受診した子どもの保護者らにこの問診票を使ってもらった。保護者が緊急性が高いと判断したケースほど、入院率が高かった。長村さんは「保護者は、病名ではなく、受診すべきかどうかがわかれば安心できる。この問診票を使えば、かなり正確に子どもの状態を把握できることがわかった」と説明する。

 京都市の山崎恵さん(48)は2019年7月、発熱や腹痛を訴える次男(4)を連れて、同病院の時間外窓口を訪れた。その場で問診票にチェックし、帰宅後も5時間後、10時間後をめどに記入した。「どんな症状に注目すればよいかがわかって助かりました。顔つきや睡眠など子どもの状態がよくなっていることも確かめられて、安心できました」と振り返る。

 問診票は、最終的な承認を経て、この春にも学会のウェブサイトで公開される予定だ。

  電話やアプリでも

 子どもの緊急性を判断する支援はほかにもある。

 小児科医や看護師が相談に応じる「子ども医療電話相談」(全国共通の#8000)も活用できる。都道府県で対応は異なるが、主に夜間や休日に受け付ける。

 日本小児科学会が監修したウェブサイト「こどもの救急」では、子どもの気になる症状を選択すると、病院に連れて行くべきかどうかや、看病のポイントなどが示される。

 厚生労働省研究班の成果を活用した「My SOS」や、総務省消防庁が提供している「全国版救急受診アプリ(愛称・Q助)」といったスマホのアプリもある。

 昭和大学江東豊洲病院(東京都江東区)小児外科准教授の吉沢穣治さんは「判断に迷うときにこうしたツールが役に立つ。ただ、『いつもと違う』という感覚も大切です。様子がおかしいと思うときは、ためらわずに救急車を呼んでほしい」と話している。

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