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医療・健康・介護のニュース・解説

体の不調や口臭につながる唾液の減少 更年期女性に多く…加齢変化に抗う方法は?

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良い唾液のためには緑茶は低温で お酒とコーヒーは脱水に注意

  ――自分の唾液がどういう状態か、チェックする方法は?

 私が監修したチェックリストがあります (表) 。唾液の量については、水を口にする回数が多かったり、口の中が粘ついたり、口内炎ができやすくなったりすると要注意。実は、量だけでなく、唾液の質も重要です。健康維持に役立つ成分が十分に含まれた良い唾液が出ているか。こちらは、腸内の健康と関わりが深いのです。腸内細菌のバランスが保たれているほど、良い唾液が分泌されることがわかっています。

<唾液の量をチェック>(該当項目が多いほど量が少ない恐れ)

  • <1>500ミリ・リットルのペットボトル飲料を1日に3本以上飲む
  • <2>食べ物をみそ汁やお茶で流し込む
  • <3>口の中がネバネバ、パサパサしている気がする
  • <4>気がつくと口呼吸をしている
  • <5>入れ歯を付けにくくなった
  • <6>口内に口内炎などの傷ができやすい
  • <7>歯磨きしているのに虫歯が多い

 

<唾液の質をチェック>(該当項目が多いほど質が悪い恐れ)

  • <1>朝食を食べないことがある
  • <2>ヨーグルトなどの発酵食品をあまり食べない
  • <3>野菜を食べない
  • <4>冷たい飲み物、食べ物が好き
  • <5>早食いである
  • <6>肉や脂っこいものが好き
  • <7>外出するより、家にいることが多い
  • <8>運動するのは面倒くさい
  • <9>よく便秘か下痢になる
    (槻木教授監修)

  ――良い唾液を維持するには、何が重要ですか。

 腸内環境を良くする食生活です。野菜や海藻など食物繊維が豊富な食材や、ヨーグルト、納豆などの発酵食品がおすすめです。

 それと、やはり唾液の量も大事ですので、脱水状態にならないようにすること。特に冬は寒くて血管が収縮し、血液から作られる唾液も減りますから注意が必要です。健康な人であれば、一日1.5リットルほどの水分を補給する。緑茶やコーヒーには利尿作用があり、脱水につながる要素もありますが、緑茶の場合は低温でいれると、カフェインの抽出を抑え、IgAを増やすカテキンが多くなります。60度以下がおすすめです。コーヒーは、唾液のことだけ考えるなら、避けた方がいいでしょう。

 お酒は血流量が増しますから、いい面もあるのですが、飲み過ぎると脱水を招きます。適量にしてください。

耳下腺をゆっくりマッサージ

体の不調や口臭につながる唾液の減少 更年期女性に多く…加齢変化に抗う方法は?

  ――食生活の他にできることは?

 私が患者さんにもおすすめしているのは、唾液腺のマッサージです。口の中には「耳下腺」「 顎下(がっか) 腺」「舌下腺」という三つの唾液腺があります。どれもマッサージするといいのですが、一番大きくて、皮膚から見て浅い位置にある耳下腺を刺激するのが効果的です。耳の少し前方の位置に指を当て、ゆっくりと回します。耳下腺からはサラサラした唾液が出ます。

 また、舌の運動や、頬をふくらませてすぼめる体操、口を大きく開けたり横に広げたりする体操なども、日に2~3回行うといいでしょう。

 健康な高齢期を迎えるためにも、まだ若いうちから唾液の健康維持に努めていただければと思います。

つきのき・けいいち
 神奈川歯科大学副学長、環境病理学教授
1967年、東京都生まれ。93年、同大学歯学部卒。助手、助教授などを経て2007年から教授。「腸―唾液腺相関」を研究。編・著書に「がん患者さんの口腔ケアをはじめましょう」「唾液サラネバ健康法」など。

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