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【私と医療ルネサンス あれからの物語】(4)「見た目の悩み」越え次へ

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反響編に登場 金井真琴さん

【私と医療ルネサンス あれからの物語】(4)「見た目の悩み」越え次へ

写真展を訪れた金井さん(昨年11月22日、東京都港区の東京メトロ・表参道駅で)=奥西義和撮影

 壁面いっぱいに、ほおを寄せ合うカップルの顔、顔、顔――。外見に、けがや病気の影響による特徴を持つ人が、配偶者とともに被写体になった写真展。昨年11月22日の「いい夫婦の日」に合わせ、東京都港区の東京メトロ・表参道駅構内で開かれた。

 「やってよかった」

 群馬県太田市から駆けつけた金井 真琴まこと さん(44)は、まっすぐこちらを見据える自分と夫(46)の大きな写真に見入った。この8年余り温めてきた希望に、ようやく一歩近づいたような気がした。

 上あごが左右に開いた口蓋裂で生まれた。手術を繰り返し、顔には傷痕がある。笑うと左側がゆがむのも悩みで、うつむきがちに思春期を過ごした。大学時代、傷などに頓着しない今の夫に出会い、2児を授かって、徐々に視野が開けた。

 そんな頃に読んだ医療ルネサンス「見た目の悩み」(2011年7月26日付朝刊)には、自分と似た境遇の女性が出ていた。富山県南砺市の 河除かわよけ 静香さん(44)だ。読売新聞に感想の手紙を出すと、11年9月6日、「反響編」として記事になった。

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