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【私と医療ルネサンス あれからの物語】(1)「私と同じだ」記事で前向き

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 「患者の心と体にやさしい医療」の実現を求めて、1992年に始まった「医療ルネサンス」。7000回を超える歩みは、令和の時代になっても続く。記事に出会い、最適の治療法にたどり着けたり、夢を見つけたり。読者や、登場した患者と家族らの「その後」の物語を伝える。

ターナー症候群 大島三和さん

あれからの物語(1)「私と同じだ」記事で前向き

大島さんが自身をよく知るきっかけとなった医療ルネサンスの記事(2005年3月30日付)

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大島さんが自身をよく知るきっかけとなった医療ルネサンスの記事(2005年3月30日付)

 「あなたと同じよ。読んでみて」

 2005年3月、さいたま市の大島三和さん(43)は母から、読売新聞の切り抜きを手渡された。医療ルネサンス「子どもの低身長」の2回目。「ターナー症候群」の活字が目に飛び込んできた。

 性別を決める染色体が生まれつき1本だったり、一部が欠けていたりする。女性特有で、症状や程度は人によって異なる。身長が低い、卵巣の働きが弱く妊娠しづらい、図形の認識が苦手、などが特徴として挙げられる。

 大島さんも、成長ホルモン治療の効果で今は身長が1メートル50を超えるが、治療前の小学6年の時は1メートル29だった。不器用で、運動や算数、図工が特に苦手。同級生に、よくからかわれた。中学に進み、勉強が難しくなると、説明を聞きながら黒板の文字を書き写すのも苦労した。

 ただ、日常生活に大きな支障を来すことはほとんどない。当事者を知る人は「患者」と言わず、「ターナー女性」と呼ぶことが多いという。

 母から記事を渡された時、大島さんは28歳。助産師の国家試験に合格したばかりだった。資格取得の勉強を通して得た知識から、「自分もターナーかな」と思うことはあった。しかし、ターナー女性に会ったことも、体験を聞いたこともなかった。

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