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2歳6か月孫、重複大動脈弓

 2歳6か月の孫は、出生時に重複大動脈弓と診断され、授乳のとき息苦しそうなこともありました。今も風邪ではないのにゼイゼイしていることがあります。普段は元気ですが、このまま様子をみてもよいのでしょうか。(70歳女性)

「血管輪」を手術で取り除く

三浦 大 東京都立小児総合医療センター副院長 (東京都府中市)

 心臓から全身に血液を送る大動脈は、上方に向かって頭や腕に血管の枝を出した後、弓なりに曲がり下方に向かいます。この曲がる部分を大動脈弓と呼び、通常は気管の左側を通ります。

 大動脈弓は、胎児の初期に左右対称で発生した後、左側だけが残ります。この過程で異常が起き、生まれてからも左右ともに残ったものが重複大動脈弓です。気管と食道を輪のように囲むため「血管輪」と呼ばれます。造影CT(コンピューター断層撮影法)での診断が一般的です。

 血管輪が気管を圧迫すると、風邪でゼイゼイしたり哺乳時に息苦しくなったりします。食道を圧迫すると、食べ物をのみ込みにくくなったり、吐いたりします。顔色が悪くなることや窒息を起こす場合もありますが、無症状のこともあります。

 治療は、血管輪の原因である血管や、血管の名残の組織を手術で取り除きます。症状は1~2年で改善することが多いとされています。

 質問者のお孫さんはゼイゼイする症状があるようです。成長に伴い悪くなる恐れもあるので、手術した方がよいでしょう。小児の心臓血管外科手術を行う施設であれば、どこでも構いません。気道 閉塞へいそく 症状の強い重症例であれば、専門的な小児病院で手術することを勧めます。

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