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【甘くみてはいけない、“転倒”】(3)抗血栓薬の服用は…ディスカッション

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パネリスト(敬称略)
矢坂正弘 九州医療センター脳血管センター部長
鈴木倫保 山口大学脳神経外科教授
横田裕行 日本医科大学救急医学教授
館林牧子 読売新聞東京本社医療部長

ディスカッション

【甘くみてはいけない、“転倒”】(3)抗血栓薬の服用は…ディスカッション

館林牧子 読売新聞東京本社医療部長

  館林  来場者からの質問です。「抗血栓薬の服用を中止することは可能でしょうか」

  鈴木  一人で決めないでください。病気によってやめるタイミングがあります。(服用を始めて)数か月ならいいこともあれば、1年のことも。手術後でもケース・バイ・ケースです。主治医に相談してください。

  館林  「抗血栓薬を服用中、突発的事故などで意識不明となった場合、医療機関に服用中だと分かってもらうには、どんな対策をしておけばよいでしょうか」という質問も来ています。

  横田  採血をすると、血が出やすくなっていることはすぐ分かります。抗血栓薬の服用を疑うことはできます。しかし抗血栓薬はたくさんあり、抗血栓薬の働きを止める中和剤は、抗血栓薬の種類によって異なります。抗血栓薬の種類までは、血液検査では分かりません。だから飲んでいる薬の情報がほしい。本人だけでなく、周囲の人も分かっている工夫をしてほしいのです。

  館林  服用薬の名前を記載した紙を、財布に入れておいたらどうでしょうか。

  横田  救急搬送の場合は財布の中を確認します。お薬手帳や服薬カードがあれば、非常にありがたい。

  館林  次の質問は「85歳の母が抗血栓薬を服用していますが、よく飲み忘れます。どのように対応したらよいですか」です。

  矢坂  高齢になると、物忘れが出てくることがあります。同居する家族や介護ヘルパーが気づいてあげることが大事です。薬の管理方法も工夫する必要があります。

  館林  服薬を1日忘れても大丈夫ですか。

  矢坂  「絶対に大丈夫」とは言いにくいです。翌日に2日分飲むのはやめてください。その日の量をきちんと飲むことに尽きます。

  館林  最後に、それぞれメッセージをお願いします。

  鈴木  出血したら行く病院を家族と相談しておき、薬はきっちり飲む。さらに出血時に使う中和剤を主治医に確認しておけば、もう心配は無用。楽しく過ごしてください。

  横田  お薬手帳は大事です。飲んでいる薬のリストが載っています。処方している医療機関や薬局の名前も記載されています。その情報は重要です。常時携帯してほしいですね。

  矢坂  頭を打った時、本人が、自分で判断できなくなることがあります。情報を家族と共有しておくこと。家族は、自分がしてほしいことをお互いにしてあげる関係を築いておきましょう。

3講師 川柳

 3講師が、伝えたいことを川柳で披露する場面があった。

 部屋の中 意外と危ない 要確認  (鈴木さん)

 転倒は、後ろでなく前が多いというデータがあります。足腰が弱ってくると、畳のへりでもひっかかる人がいます。家の中は、意外と落とし穴がいっぱい。自宅で自分の動線(歩き回るコース)を一度チェックしてみましょう。

 転倒後 その知識が 役に立つ  (横田さん)

 救急搬送時に、抗血栓薬を飲んでいることが分かれば、いち早く治療ができます。「Think FAST」キャンペーンは、医療界側にも「抗血栓薬を飲んでいる場合には丁寧に診察をしてください」というメッセージを送っています。

 転んだら 家族のためにも すぐ病院  (矢坂さん)

 頭を打った直後には話せても、次第に悪化することがあります。どうなるかは、誰にも分かりません。すぐに病院に行って検査しましょう。少しでも出血があれば注意です。

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