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産業医・夏目誠の「ハタラク心を精神分析する」

医療・健康・介護のコラム

35歳の男性係長、ストレスと過労でパワハラスイッチON

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部下への指示で、精神論はダメ

私   :部下や後輩には、どうですか?

鈴木さん:部下には、イラつくよ。営業成績が低下しているから。つい感情的になってしまって。

私   :部下に、指示などを何回も繰り返しますか?

鈴木さん:数回、言います。言うとすっきりします。

私   :部下は、あなたのストレス解消の対象ではありませんよ。

鈴木さん:わかりました。

私   :部下を責めていませんか?

鈴木さん:「根性」という言葉をつい使ってしまいます。

私   :根性ね……。

鈴木さん:「たるんでいる」も言いますね。

私   :「根性」や「たるんでいる」という言葉は、言い方や頻度によっては、精神的な攻撃になりますよ。

鈴木さん:そうですか。

私   :部下への指示は精神論ではダメですよ。実例を入れて具体的にして下さいね。

鈴木さん:これからは、そうしないといけないでしょうね……。

過労や過剰ストレスで、パワハラスイッチがON

 パワハラが疑われる事例です。なぜ、このようになるのでしょうか。もちろんパワハラはしてしまう側に問題がありますが、今回のように、様々なストレスが引き金になってパワハラをしてしまう事例は多いと実感しています。

 防止のヒントは、部下に注意や叱責をする時に、自分の心身のコンディションをチェックすることです。良くない時は避けるか、意識して淡々とすませます。過労時やストレスが溜まっていると、「怒りスイッチ」が入ってしまうからです。それがパワハラにつながりますので、自覚してほしいです。

 最後に、「マコトの一言」で締めさせていただきます。

35歳の男性係長、ストレスと過労でパワハラスイッチON

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夏目誠(なつめ・まこと)
 精神科医、大阪樟蔭女子大名誉教授。長年にわたって企業の産業医として従業員の健康相談や復職支援に取り組み、メンタルヘルスの向上に取り組んでいる。日本産業ストレス学会前理事長。著書に「中高年に効く! メンタル防衛術」「『診断書』を読み解く力をつけろ」「『スマイル仮面』症候群」など。新著は企業の人事や産業医向けの「職場不適応のサイン」。ブログ「ストレス点数の夏目」はこちら

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2件 のコメント

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典型的なパワハラ

私もパワハラ受けてる

典型的なパワハラですね。パワハラする人って、家庭での問題抱えたりするものですよね。性格が根から悪いから、どこでも自分中心。会社では、立場の低い相...

典型的なパワハラですね。パワハラする人って、家庭での問題抱えたりするものですよね。性格が根から悪いから、どこでも自分中心。会社では、立場の低い相手を陥れてストレス解消。対等な妻には、家事を手伝うとか、言葉だけで口を濁すなんて。産業医の方のアドバイスは、耳に入っていかないのが、わかります。パワハラする人は、他人の些細なミスも、許せない。注意する時、どうやったら相手にわかってもらえるかを考えずに一方的に注意する。夫婦で家事を協力するという考えがなく、妻の気持ちを考えていない。他人の事を考えられず、威圧感を持つ人が出世する社会は、問題だとおもいます。

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自分が育った環境が普通だと思っていると、同じことを下に強いたりしますね。 別に、仕事や家庭、育児の在り方などそれぞれだと思いますが、むしろ、自分...

自分が育った環境が普通だと思っていると、同じことを下に強いたりしますね。
別に、仕事や家庭、育児の在り方などそれぞれだと思いますが、むしろ、自分のやっていることを正当化する発想しか出ていない方がこの係長の問題だと思います。
自分の価値観や働き方のコピーを作りたがる人は医療業界にも多いです。
また、問題は必ずしも上司や同僚だけではなく、顧客や就労環境にある場合もあります。

問題は会社や社会に存在する、そういう問題と若者がどうやって向き合って生き残っていくかですね。
その手の問題がいきなり解決されることは少ないです。
認識と価値観の問題ですから。

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