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子どもの健康を考える「子なび」

コラム

成長期のスポーツ(2)過剰な負荷 肘や膝に痛み

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 成長期のスポーツでは、日本スポーツ医学財団理事長の松本秀男さん(65)に聞きます。(聞き手・西原和紀)

 子供の骨には、「 骨端こったん 軟骨」というものがあるのをご存じですか。成長期に起きやすいスポーツ障害と大きく関係しています。

 骨端軟骨は骨の端にあって、骨が成長していくための軟骨です。成長期には重要な役割を担いますが、やわらかく、外からの圧力に弱いのが特徴です。繰り返し引っ張ったり、ねじったりして過剰な負荷がかかると傷ついてしまい、痛みを感じるようになるのです。「骨端症」と呼び、野球の投手に多い「野球肘」や、膝の「オスグッド病」などが代表例です。

成長期のスポーツ(2)過剰な負荷 肘や膝に痛み

 骨端軟骨が傷つくと成長障害が起こり、左右の脚の長さが違ったり、肘が伸びなくなったりするなど、元に戻らないような問題が生じる恐れがあります。

 また、身長が大きく伸びる時期はけがをしやすくなります。個人差はありますが、平均的なピークは男子が13歳、女子が11歳。骨と筋肉の成長速度はアンバランスで、骨よりも筋肉の方が遅れて成長するため、筋肉の柔軟性が低下するのです。

 小さい頃は一つの競技に特化させず、様々なスポーツに挑戦した方がいいでしょう。競技が一つだけだと、体の特定の部位に負荷が集中してけがをしやすく、視野も狭くなりやすいのです。米国では、子供が複数のスポーツをかけ持ちするのが一般的です。色々な競技に触れることで、将来に向けて幅広い可能性を残してあげましょう。

 子供は負けたくないと頑張りすぎ、無理なこともやってしまいがちです。大人がきちんと見ていてあげないといけません。スポーツ障害を予防するには、成長期特有の体の特徴をよく理解しておくことが大切です。

松本秀男(まつもと・ひでお)

【略歴】
松本秀男(まつもと・ひでお)
 整形外科医。慶応大卒。慶応大スポーツ医学総合センター教授などを経て、2019年4月から現職。

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1件 のコメント

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競技の構造問題と未来に誰が提言を行うか?

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

サッカーにおいて、相手を抜くドリブルとボールを運ぶドリブルの違いをいつ、どのように教えればいいのか、と知人が悩んでいました。 一つの答えは、「子...

サッカーにおいて、相手を抜くドリブルとボールを運ぶドリブルの違いをいつ、どのように教えればいいのか、と知人が悩んでいました。
一つの答えは、「子供自身が勝ちたい、もっとうまくなりたいと思った時です。」
僕のオリジナルではなく、有名指導者の本に、子供のうちは自由にやらせればいい、と書いてあります。

一方で、スポーツも、学業も12歳、15歳、18歳前後での選抜がし烈だという難しさも抱えています。
すると、プロの到達点ではなく、その年齢なりの到達点が、短期間で求められる構造問題があるとわかります。
アンダー世代での勝利至上主義が、オーバートレーニングや特定動作への集中を生み、特定関節の負荷が増えます。
おそらく、チームやカテゴリーを分割するべきでしょう。
人工芝と靴の問題も大きいですね。
サッカーでも土と芝ではそもそもスパイクの物理的メカニズムが違いますが、あまり知られていません。
多くの選手はプロにならないわけですから、短期の勝利を求めて、育成年代から、関節負担の大きい動作や靴に依存し過ぎる必要はありません。

競技も、遊び方も、色々と経験することが中長期的に大事ですし、大きな怪我なく大人になっても楽しめる状況をつくることが大事だと思います。
先日退任されたアメフトの名監督が、亡くなられた選手の事に触れられたのも大事だと思いました。
勝利の栄光だけでなく、敗北や挫折、怪我した選手との付き合いも競技全体の為に無視してはいけない事です。

プロ予備軍でも、靴紐一つちゃんと結んでいない選手がいて驚いたことがありますが、勝利を強制しなくても、怪我に繋がりかねない部分の指導はプロ予備軍のような組織でこそしっかりしてほしいと思います。
それは、メディカルだとか、指導者だから、ではなく、両者の仕事です。
伝えるべきことを伝えて、伝わらなかったり、反抗される場合もあるでしょうが。

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