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診断治療の知識とプロセスとインフラの共有

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

人は誰もいつか死にますし、地域や各科の医療崩壊や救急崩壊は新聞やテレビの報道の通りで、国民の意識や行動に依存せざるを得ない部分も少なからず存在します。

炎上は伝え方の問題とお笑い芸人をキャストに使ったのが原因じゃないかと思います。
病気や死が日常で感覚がマヒしているのが一部施設の医療関係者で、病気や死さえお笑いにするのがお笑い芸人ですが、一般の人の感覚として一般的ではありません。
一方で、世の中には救急患者と非救急患者しかおらず、それらの違いは死や病院ベッドまでの時間や距離の差に過ぎないわけですから、何か起こる前にいろいろ話し合っておくことは大事です。

そして、多くの疾患は奇病でも何でもなく、特に社会性及び心因性の疾患や種々の原因で脳や神経が痛む疾患が関与すると見慣れないから奇病に見えるだけです。

医学的問題や社会的問題について一般人と大雑把な理解やプロセスを共有できるものでありながら、これまで共有活動が行われてこなかった反省もあります。
CTやMRIなどで病気やその予兆をチェックしておくこと、生活習慣病や老化現象の結果として大半の人がたどる脳卒中や心血管イベント、癌について、大雑把に知っておくことは現場の崩壊を防ぐためにも大事な事です。

もう一つのポイントは認知症やせん妄(適応障害)によるトラブルの出現の影響を減らしていくことです。
病院にかからない、種々の診療を受けないという選択肢もありますが、病院にかかる選択肢、様々な医療の在り方という選択肢を理解したうえで家族などと話し合って決めておく方が良いですね。
それも、種々の高齢化、中でも血管の老化などによる微小梗塞で脳機能が様々な意味で低下する前から、色々知っておく必要があります。

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