医療大全
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台風被害の現場で(3)障害者に温かい食事提供
10月13日未明、台風19号の大雨で、自閉症の人たちが暮らす埼玉県川越市の障害者支援施設「 初雁 の家」と関連施設は、浸水被害を受けた。近くを流れる越辺川の堤防が決壊したのだ。
水は、建物の中にどんどん入ってきた。残っていた入所者と職員は、2階に避難した。夜が明けてから、救命ボートで駆けつけた消防隊員に救助された。
「湖の中に取り残されているようだった」。施設を運営する社会福祉法人「けやきの 郷 」総務課長の内山智裕さんは振り返る。
入所者たちは今、市内などで避難生活を続けている。内山さんは「少しでも、普段の生活に近づくようにしてあげたい」と話す。
その一つは食事だ。認定NPO法人「セカンドハーベスト・ジャパン」(東京)が11月から週1回、食事を作って提供している。
カレーライス、パスタ、野菜のオーブン焼き……。テーブルには毎回、できたての料理が並ぶ。水害が起きてからは、温かい食べ物を口にすることができなかったという。内山さんは「家庭的な食事を提供してもらえて、ありがたい」と感謝する。
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