脳梗塞
シリーズ
台風被害の現場で(2)歯科医師ら 巡回ケア
10月中旬、台風19号による記録的な大雨で、浸水被害を受けた宮城県丸森町。11月、町内に住む大内エイ子さん(89)の自宅に、「目黒歯科クリニック」(丸森町)院長の目黒一美さんらが訪れた。大内さんは7年前に脳 梗塞 を患い、今は寝たきりの生活を送っている。
目黒さんが、大内さんの口の中の様子をチェックすると、歯などに異常はみられなかった。だが、長女の千恵子さん(68)は「最近、なかなか食べ物をのみ込めていない様子だ」と訴えた。
同行していた歯科衛生士が、持ってきたゼリーを取り出し、スプーンにのせて大内さんの口に運ぶ。しばらくすると、「ゴクン」と大きな音がした。大内さんは「おいしい」と笑みを浮かべた。2回目以降は、最初よりもスムーズにのみ込むことができて、千恵子さんは少しホッとした。
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