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医療・健康・介護のコラム
いすから車いすへ移るときのお手伝い…基本は同性の介助 自信がなければ複数で協力を
ヨミドクターをご覧のみなさま。サービス介助士インストラクターの冨樫正義です。今回は、いすやベッドから車いすへの移動のお手伝いをする際の留意点についてお伝えします。
車いすを使用する人には、「立つことができる人」「立つことが難しい人」「歩くことができる人」など様々な状態の人がいます。そして、一日中、車いすに座っているわけではありませんので、ベッドやいすから車いすへ乗り換えることも、当然あります。
特に、「介助者がいれば立ち上がることができる」という人に対する介助方法をみていきます。この場合だけでも様々なやり方があります。一例としてお伝えしますので、参考にしてください。
同性の介助が基本
体が密着する介助なので、同性での介助が基本です。体に触れることについては、事前に了承を得ておきましょう。そして、乗り移る際には、車いすが動かないように固定するブレーキが、ちゃんとかかっているかを確認します。次に、ご本人が車いすの近くまで体を移せるよう、足を乗せるフットサポート(足台)が上がっている状態であることを確認します。
いすからの移乗の場合、深く座っていると立ちにくいので、浅く座り直してもらいます。自ら座り直せない人の場合は、体を左右どちらかに傾けてお尻を浮かせ、浮いた側の腰の下あたりを持って手前に引き寄せると、浅く座り直せます(写真1)。
そして介助者は、車いすから遠いほうの足をご本人のひざの間に入れ、もう片方の足は後方に広めに開き、体を安定させます(写真2)。
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