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僕、認知症です~丹野智文45歳のノート

コラム

「夫婦の距離」が認知症悪化を防ぐカギ? エビデンスはないけれど…

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「本当にアルツハイマー?」と疑われ

 私が若年性アルツハイマー型認知症と診断されてから、もうすぐ7年になろうとしています。日本中、どこへでも一人で出かけて行き、講演する私を見て、「丹野君は、本当はアルツハイマーではないのでは?」という人もいます。しかし、大学病院でいろいろな検査を受けて、そう診断されたのです。主治医には「脳の萎縮がある」と言われているし、普通の物忘れとは明らかに違う症状もあります。

 私の病気が進んでいないように見えるとすれば、それはもしかしたら、妻が私をほったらかしにしているおかげかもしれません。

自立が自信に

 私の行動に、妻は口も手も出しません。そこが他の当事者の奥さんと全く違うので、「心配じゃないの?」と聞くと、「心配だけど、信用してるから」と言っていました。

 たまに認知症関連の集まりなどに一緒に出かけることもありますが、お互いに他の人と話していて、ほとんどそばにいません。おかげで私は、できることは自分でやり、たくさんの人とつながりができました。

 物忘れなどの症状があっても、周囲の理解と本当に必要なサポートだけを受けながら自立して暮らすことが、自信になります。たくさんの人とつながると、「この先、病気が進んでも大丈夫」という安心感が生まれます。そうして日々、笑顔で生きることが、病気の進行を抑えてくれているのではないかと感じるのです。

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丹野智文(たんの・ともふみ)

 おれんじドア実行委員会代表

 1974年、宮城県生まれ。東北学院大学(仙台市)を卒業後、県内のトヨタ系列の自動車販売会社に就職。トップセールスマンとして活躍していた2013年、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。同年、「認知症の人と家族の会宮城県支部」の「若年認知症のつどい『翼』」に参加。14年には、全国の認知症の仲間とともに、国内初の当事者団体「日本認知症ワーキンググループ」(現・一般社団法人「日本認知症本人ワーキンググループ」)を設立した。15年から、認知症の人が、不安を持つ当事者の相談を受ける「おれんじドア」を仙台市内で毎月、開いている。著書に、「丹野智文 笑顔で生きる -認知症とともに-」(文芸春秋)。

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