認知症介護あるある~岡崎家の場合~
医療・健康・介護のコラム
さよなら老健、こんにちはショートステイ!合間に家族だんらん?…父さんの施設入所(5)
どうする? 次の行き先
今年の夏、父さんが長く安心して暮らせる場所として五つの特別養護老人ホーム(特養)を選び、申し込みをしました。入所の連絡を待ちこがれているのですが、いまだにどこからも音沙汰がありません。とうとう、父さんが一時入所している老人保健施設(老健)から、「今後のことを話し合いましょう」という電話が……。
老健は元々、いつまでもいられる場所ではありません。そして、ここにも空きが出るのを待っている人がいるのです。父さんの次の行き先を探さねばなりません。
さっそく、両親のケアマネジャーと作戦会議です。母さんの体調や私の家庭の状況からみて、自宅に戻るという選択は考えられません。「特養の順番が来るまで父さんを受け入れてくれる、別の施設を探そう」ということになりました。
ケアマネに秘策アリ
まず思い浮かぶのは、有料老人ホームです。特養と違ってすぐに入れる場合が多いのですが、最初に高額の一時金が必要な場合もあり、月々の費用もかさみがちです。すっかり弱ってしまった母さんの介護で出費が増えた岡崎家としては、高価な有料老人ホームは最後の手段にしたいところ。
他の老健に移るという策もあります。ただ、私たちの住む街では、老健は父さんがお世話になっているところしかないのです。面会や通院の付き添いのほか、ケアプランの確認や投薬承諾書へのサインなどのために呼ばれることもあり、入所先へはけっこう頻繁に通うことになります。マイカーもなく、幼い息子を抱えた私にとって、電車やバスをいくつも乗り継がねばならないのは、かなり厳しいです。そもそも、特養ほど待機者は多くないとはいえ、すぐに受け入れ可能な別の老健があるとも限りません。
そこで、ケアマネジャーがひねり出した策は、「ひとまずショートステイを1か月間、利用する」というものでした。
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