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色んな腹痛 急性腹症の多彩さを考える

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

腹痛(急性腹症)は何科が診るのか複雑ですね。
病院の状況にもよりますが、最初に事に当たるのは、一般内科か、消化器内科でしょうか?
嘔吐がある場合でも、必ずしも消化器疾患とは限らないのが曲者ですね。
症状や病歴が大事な一方で、そこにこだわり過ぎない柔軟性も求められます。

まずは、腸音やお腹の所見を確認しますが、今時は超音波や内視鏡の出番も多いでしょうか?
一方で、それらの検査はCTやMRIに比べて優れた部分もありますが、診断の弱点が多いので、その部分にはどの科の、どんな医師でも謙虚である必要があります。
僕自身、研修医時代にも、その後でも、何度か失敗はあります。
放射線科医のカンの良い先生がいない病院の場合、泌尿器や産婦人科、あるいは外科などの先生たちで協力して病変を探す必要もあるでしょう。

NOMI=非閉塞性腸管虚血といって、造影剤を使わないCTでは判読困難なものもあります。
もちろん、もっと奇天烈な病変も世の中にはありますし、MRIやもう少しマニアックな検査も必要な場合があります。
そこに、心因性のものや機能性疾患、特定物質の影響なんかも考えると、意外となんでもアリです。

とはいえ、ディープな検査をどこまでやってよいかは難しい問題で、そのへんの守備範囲をよく考えた投薬や経過観察のできる消化器内科の先生は本当に頼れる存在なのは間違いません。
下痢を止める薬を使うか使わないかも、全身状態を踏まえた判断が大事ですね。
医師国家試験の時点では、そこまで求められないとは思いますが、医師もスタッフも患者も、どの地域のどの病院で、どの程度検査を済ませておくべきか、マイペースで学んでいく部分です。
せん妄の問題もありますし、短時間で診断治療とか間違いは増えるので、救急車に乗ってから考える文化が無くなっていくといいと思います。

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