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一病息災

闘病記

[ミュージシャン DJ KOOさん]脳動脈瘤(4)退院後 生活と食事一変

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 手術後、退院まではリハビリの毎日だった。その一環で、ある日、久しぶりに病院の外を歩いてみた。

 病室からガラス越しに見ていた景色とは大違いだった。晴れた空は大きく、空気がどこまでも澄んでいた。

 「今まで気がつかなかったのだけど、当たり前の生活って、ありがたいことなんだと再認識しました」

 退院後は、生活を一変させた。かつては当たり前だった徹夜仕事はほとんどなくなった。食事も変わった。焼き肉屋に行っても、まずは野菜から。自宅でも、妻が季節の野菜を食べる機会を増やしてくれている。

 58歳。今回、医師のメスが入った脳には、長い時間で培った音楽の経験と知識、それにアイデアが詰まっている。

 今、力を入れているのは、来年の東京五輪・パラリンピックを前に、日本の伝統的なお祭り文化「盆踊り」を世界へ紹介することだ。

 やぐらにDJブースを設置し、TRFなどのポップミュージックで踊りの輪を盛り上げる。すでにヨーロッパ、アジア、アフリカでイベントを行い、各地で大受けだった。DJとしての可能性はさらに広がった。

 だが、それも健康であればこそ。自分の体をいたわることは、家族、仲間、それに音楽を大切にすることにもなる。

 (文・染谷一、写真・武田裕介)

ミュージシャン  DJ KOOディージェイ コー さん(58)

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