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青ノリで作るノリ巻き…年越しの食卓に彩り
こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
太巻きといえば、ピカピカの黒いノリに巻かれたすし飯に、たくさんの具材が巻かれ、ほおばったときに、それらが口の中に様々な味と食感とともに広がります。
しかし、そのノリがかみ切れなかったことや、たくさんの具材とすし飯をかんで混ぜ合わせることが大変だったことはありませんか。すし飯にするご飯は硬めに炊くことが多く、さらにノリ巻きは常温で食べるもののため、粘りがなくなり、普通の温かいご飯よりも口の中でまとまりにくいものです。
今回は、青ノリや軟らかいご飯と具を使用し、かみ切りやすく、まとまりやすい太巻きを紹介します。
青ノリを使用することで、かみ切ることが容易になり、ご飯も具も軟らかいため、口の中でのまとまりもよくなります。今回はキュウリの代わりにホウレンソウ、カンピョウの代わりに魚の味付け缶を使用しました。このほかにも、アボカドや、ウナギやアナゴ、カニカマなどを使っても彩りがきれいです。
また、軟らかいご飯を酢飯にするときには、液体ではなく、食感を損なわない「粉末のすし酢」をおすすめします。
もうすぐ大みそか。年越しの特別なお食事として、このノリ巻きを加えてみてはいかがでしょうか
[作り方]
(1) ニンジンは千切りにして軟らかくゆでる。冷凍ホウレンソウも軟らかくゆで、粗みじん切りにする。どちらもペーパータオルなどにくるみ、しっかりと水気を切る。カツオフレークも汁気をしっかり切っておく。卵焼き1切れは縦長に4等分に切る。
(2) パック入りの軟らかご飯は表示の通りに温め、ボウルにあける。「粉末すし酢」を振り入れ、よく混ぜて冷ましておく。
(3) まな板の上にラップを大きめに切って広げ、(2)のご飯をのせ20cm×20cm程度に広げる。
(4) 卵焼きを中央にのせ、手前にニンジン、カツオフレーク、ホウレンソウ、さくらでんぶをのせる。
(5) 具を押さえながら、ラップごと巻き、最後に、軽くご飯の端同士を押さえて安定させる。
(6) まな板の上に20cm角に切ったクッキングシートを広げ、青ノリを散らした上に(5)の太巻きをのせてご飯が見えなくなるよう、青ノリをまぶしつける。再度クッキングシートごとラップにくるみ5~10分おいて安定させる。
(7) 1回ごとに布巾でぬらした包丁で食べやすい大きさに切る。軟らかいので2cm幅くらいにすると切りやすい。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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