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医療ルネサンス

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乳がん診療の課題(3)温存後 通院不要の照射法

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乳がん診療の課題(3)温存後 通院不要の照射法

自宅で愛猫とくつろぐ金杉さん。手術後7年、再発はなく、穏やかに暮らす

 東京都国立市の金杉敬子さん(73)は2012年4月、乳がんの診断を受けた。夫(当時65歳)は胃がんが再発し、がん専門病院で「もう治療法がない」とされ、自宅で過ごしていた。夫から、「僕が生きているうちに、手術をして」と強く言われた。

 東京西徳洲会病院(東京都昭島市)を受診し、乳腺腫瘍センター長の佐藤一彦さんに相談した。乳房をすべて摘出するのでなく、がんとその周囲のみを切除する温存手術ができるが、手術後には放射線治療が必要になるという。残した乳房にがんができる局所再発を減らすためだ。

 国内での標準的な方法は、乳房全体に放射線をあてる「全照射」で、5~6週間、ほぼ毎日通院する必要がある。「夫のそばにいたい」とためらうと、佐藤さんは、放射線を出す物質「小線源」を使う「部分照射」を提案した。がんがあった場所の周囲だけに放射線を当てる方法で、前立腺がんや舌がんの治療で知られる。同院では08年から、早期の乳がん患者にも行っている。公的医療保険の対象だ。

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