五十嵐康彦の「足裏もみで美しくなる!」
エクササイズ・健康・ダイエット
「首のこり」足首を回せば首も回る
皆さん、こんにちは。指圧・マッサージ師の五十嵐康彦です。現代人はパソコンに向かって作業をしたり、スマートフォン(スマホ)を操作したりと、首に負担をかける姿勢を長時間続けています。今回は、「首のこり」に効く足裏の反射帯(ゾーン)をご紹介します。
首のこりは、筋肉の過度の緊張や血行不良によって引き起こされます。
首は約5キロもの重さの頭部を支えているため、ちょっと姿勢が悪いだけでも、その何倍もの負担がかかってしまいます。首には脳に血液を送る4本の太い血管が通っており、首まわりの血液循環が悪くなると、脳へ送られる血液量が低下して、頭痛や気力・集中力の低下などが起こります。
首のこりに効く反射帯(ゾーン)は「首」「僧帽筋」「肩」の三つです。「首」は親指の付け根、「肩」は小指の下辺り、「僧帽筋」のゾーンは「首」と「肩」の間にあります。
順番にもみほぐし方を説明します。足裏もみは右足から行っていきます。モデルの佐藤由季さんが実演している動画も併せてご覧ください。
1 | 首ゾーン | 人さし指の第2関節の角で、もみほぐします。 |
2 | 僧帽筋ゾーン | 人さし指の第2関節の角で、足の小指側へ向けてこすります。 |
3 | 肩ゾーン | 人さし指と中指で挟んで上下にこすります。 |
この後、足首を回します。 一方の手で足首を支え、もう一方の手の指を、足の指の間に差し込みます。その状態で足首を時計回り、反時計回りに数回ずつ回します。時間のある時は片足50回を目安に回しましょう。
足首を回すのは非常によいことです。東洋医学では足首を回すと、首もよく回るようになると言われています。
これを左足も同じようにやってください。
足裏にスキンクリームを塗っておくと、指の滑りが良くなるだけでなく、皮膚を保護する効果もあります。スキンクリームのかわりにベビーオイルやワセリンでも構いません。
首を温めることが大切
風邪のひき始めは、寝違えたように首がこったりします。体調不良は首に出やすいものです。腎臓や肝臓など、内臓がうまく機能していないと、首や肩などに痛みとして症状が出てきます。高血圧が原因で首がこることもあります。気になる場合は、「基本の4ゾーン」(「副腎」「腎臓」「尿管」「膀胱」)も、もみほぐしましょう(第1回「基本4ゾーンをもんでおしっこを出す」参照)。
首の左右には星のような形をした交感神経の塊(星状神経節)があり、頭や肩、腕などの血流を調節しています。首を温めると、交感神経の緊張が緩和され、末梢の血管が拡張して血行が良くなります。首に1枚、スカーフを巻いておけば、冷えと緊張を防ぐことができます。
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