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心のアンチエイジング~米寿になって思うこと 塩谷信幸

医療・健康・介護のコラム

幸せをもたらすのは熱中…定年退職後に新しい分野を

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趣味の世界、仕事の延長、社会活動……

 子供の頃に夢中になったことの復活もありです。 蒐集(しゅうしゅう) などもいい趣味だと思います。周りを眺めると、写真なども定年後の趣味としては最高のようです。今はやりのインスタも悪くはないですが、今少し本格的なフォトに凝って芸術作品を目指すのもQOLの向上につながるのではないでしょうか。美は心を豊かにしてくれます。僕と同世代の友人の何人かはピアノやチェロなどに精を出して幸せそうです。

 もちろん、定年前の仕事を生かした働き方もありでしょう。でも、その場合でも一旦はリセットして、現役の時の役職にこだわらないことが必要です。医師の場合は、定年があるようなないような感じです。臨床医の場合は、たとえ勤務医でも患者対医師の1対1の関係が存在するからです。そして退官しても、開業することは可能だからです。

 仕事や趣味の他にボランティア活動も役に立つでしょう。ボランティア活動の良いところは、自分の生きがいだけではなく、世のため、人のためになることです。最近の災害時のボランティア活動は目覚ましいものがありますね。ですが、高齢者にはちょっと厳しいかもしれません。NPO(特定非営利活動法人)という仕組みは、ボランティア活動の支援も目的のひとつと聞いています。既存のNPOで自分に合った活動に参加するとか、新たにNPOを立ち上げるとか。僕が定年後に始めたアンチエイジングネットワークもNPOです。

 そう、新しい分野を開拓すること、それ自体が良きアンチエイジングではないでしょうか。「人生百年時代」。お上に頼るのではなく、我々で切り開いていこうではありませんか。(塩谷信幸 アンチエイジングネットワーク理事長)

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shioya_prof

塩谷信幸(しおや・のぶゆき)

1931年生まれ。東京大学医学部卒業。56年、フルブライト留学生として渡米、オールバニ大学で外科および形成外科の専門医資格を取得。64年に帰国後、東京大学形成外科、横浜市立大学形成外科講師を経て、73年より北里大学形成外科教授。96年より同大学名誉教授。日本形成外科学会名誉会員、日本美容外科学会名誉会員。NPOアンチエイジングネットワーク理事長、日本抗加齢医学会顧問、アンチエイジング医師団代表としてアンチエイジングの啓蒙活動を行っている。

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2件 のコメント

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数独を一緒に楽しむ

四朗

 昨年の六月に、最愛の妻を亡くし悲嘆に暮れる日々が続きました。旧友七名のお陰で忍ぶ会を盛大にして頂きました。当日はかつての教え子やそのご父兄が五...

 昨年の六月に、最愛の妻を亡くし悲嘆に暮れる日々が続きました。旧友七名のお陰で忍ぶ会を盛大にして頂きました。当日はかつての教え子やそのご父兄が五百人参集して、亡き妻の冥福を祈って頂きました。
 妻がお世話になっていたデイサービス事業所にお世話になることにしました。おとなの学校と言う教材を使って、職員さんが話を進めていくのです。しかし、多くの人を前にした経験がなく、私には不満ばかりでした。質問しての答えは返らず、迷惑そうな態度でした。
 四十年以上教職に携わっていたので、所長さんの許可を得て、数独の手ほどきをすることにしました。私の予想を遙かに超える、高齢の人々の目が輝く盛況でした。それまで眠そうにしていたお婆ちゃんが、帰りには数独問題を大事そうに待って帰り、楽しみが見つかったと楽しそうです。家のでは孫たちとも一緒に考えるようになったと言います。
 生きがいとは、人様と一心不乱になる時間を共有することではないかと思います。

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四朗

3回の定年

本業の定年は、六十歳になった3月31日、再雇用の定年?が六十三歳の3月、家内の事業所の事務職を七十七歳まで。その後が趣味の生活。少年時代から憧れ...

本業の定年は、六十歳になった3月31日、再雇用の定年?が六十三歳の3月、家内の事業所の事務職を七十七歳まで。その後が趣味の生活。少年時代から憧れていた合唱、姉からはオーでションがあるから無理と言われたいた。アマチュアで十分と考え、いや、楽譜が初見で読めない私は、アマチュアでも大変。テナーでもバスでも十分な声はでない。結経重低音が出ないバスに決まった。よき指導者に恵まれ、練習日の土曜日が待ち遠しい。嬉しいことがあった。音大出のテナーの人と私とで浜辺の歌の2重唱を歌ったときのこと。倍音が聞こえるみごとな演奏だと褒めて戴いた。幾つになっても褒められれば嬉しい。合唱は、生活に潤いと活力を生み出す。また、ご近所の高齢者を集めて「童謡と唱歌を歌う会」を立ち上げ、毎月1回昔を懐かしみながら、歌とおしゃべりに花が咲く。それまで杖を使っていた人が、杖なしで歩けるようになった産物もあった。老人会から補助金がいただけるまでになった歌謡会、頼りにされることが、私を元気にさせてくれる。

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