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宋美玄のわーままクリニック

妊娠・育児・性の悩み

大阪の百貨店スタッフ「生理中バッジ」着用に批判集中 「オープンに語る」ってどういうこと?

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 最近、生理(月経)関連の業界が熱いです。月経周期を管理するアプリや体温計、月経カップやハイテクなサニタリーショーツなどの生理用品、生理をキャラクター化したマンガなど。多くの女性が当事者であるにもかかわらず、あからさまに口にしにくい話題であった生理が、どんどん表舞台に出ています。

 私は産婦人科医になって19年目で、今まで生理に関する話題を何かとフォローしてきましたが、2年ほど前にハフィントンポストが「Ladies Be Open」というキャンペーンを始めた頃から、インターネット上でも生理に関するコンテンツが増えたように思います。

お客さんにとって知る必要ある?

 そんな「生理ブーム」ですが、先日、報道された大阪の百貨店の試みに批判が集まっています。

 この百貨店が新設したコーナーは、生理に関する商品だけでなく、マスターベーショングッズなど、性に関するものも取りそろえているそうです。10年前から性や女性の健康について啓発をしている私としては、恥ずかしさを (あお) られず、生理や性への情報や商品に女性がアクセスできるようになったことは、とても喜ばしいことです。しかし、ここで「オープンに語る」の趣旨を取り違えていると指摘されるような「試み」が行われているというのです。

 それは、販売スタッフのうち希望する者が、生理中であることを示すバッジをつけるというもの。ネット上では、かなり批判され、私が見たところ、賛否両論というよりは、「否ばかり」という印象です。

 まず、消費者の立場からすると、「販売スタッフが月経中かどうか」というのは、知る必要がなく、知っても反応しづらい情報です。健康上の問題や妊娠初期などデリケートな理由で月経がない人もいるでしょうし、「希望者のみ」と言われても、職場で生理中であることを公表させられることには、デメリットを上回るメリットや意義を思いつきません。

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宋 美玄(そん・みひょん)

産婦人科医、医学博士。

1976年、神戸市生まれ。川崎医科大学講師、ロンドン大学病院留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)など。詳しくはこちら

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1件 のコメント

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ネガティブな情報を肯定的に受け止めて改善

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

難しい問題ですね。 SNSでベビーカーのお母さんに電車の席を譲りません論争が勃発してますが、似ています。 新しいことを始めれば、必ずエラーは起こ...

難しい問題ですね。
SNSでベビーカーのお母さんに電車の席を譲りません論争が勃発してますが、似ています。
新しいことを始めれば、必ずエラーは起こりますが、それをヒントに社会を前進させることができるのではないかと思います。
小さなミスを叩いて旧時代に戻すのではなく、どうやったら、それが社会を幸せにできるのか考えないといけません。

さて、ポジティブな意見はどこから生まれるでしょうか?
実はネガティブな情報や考えから生まれます。
先生の大好きな阪神タイガースを優勝させたのは故・星野仙一さんですが、下準備をしたのは心配性な野村克也さんですね。
楽天でも同じ組み合わせでした。

ベビーカーと座席の問題は個人が譲る譲らないではなく、乗車率の軽減や働き方の意識と個々人の心のゆとりの改善がもっと根本の解決策です。
なので、列車の連結数やフォームの拡張、二階建て列車、通勤時間の自由度の認可など、政府が介入できる余地は沢山ありますね。
改善した企業に、軽減税率でも許せば、社会も政府も国民も三方よしです。

私事ですが、出しどころがなかった産科出血のデバイスも、知人が引き取りたいということで、真面目な産科の先生のお役に立てそうで、何よりです。
普通の目線ではないことが否定されない時代になる事を望みます。
みんな同じインフラにのっかって生きて居る日本人と地球人ですから。

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