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コラム

[女優 趣里さん](上)バレエを断念して女優に転身、恩師の言葉が自分を変えた

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 舞台、テレビ、映画で活躍する女優の趣里さん。テレビドラマ「とと姉ちゃん」(2016年、NHK)、「リバース」(2017年、TBS系)、「ブラックペアン」(2018年、同)などの演技で強い印象を残してきました。昨年は映画「生きているだけで、愛。」で注目され、女優としてめきめきと実力をつけています。30日からは東京、大阪で1か月半の舞台公演が始まります。幼いころからバレリーナを目指し、けがから女優に転身した趣里さんに仕事への思いについて聞きました。(聞き手・渡辺勝敏、撮影・小林靖)

[女優 趣里さん](上)バレエを断念して、一度人生が終わったが、「私はチャレンジャー」

演劇を見ていて救われる思いだった

――今回の舞台は日本文学をテーマにしたシリーズ。坂口安吾の「風博士」を基に制作した作品で、中井貴一さんや渡辺えりさんとの共演ですね。

 このシリーズは2回目で、作者の北村想さんと、演出家の寺十吾じつなしさとるさんの舞台です。もう一度、このメンバーでやれるのがすごくうれしいです。 素敵(すてき) なキャストやスタッフのみなさんがそろっているので、うれしいとともに、みなさんすごい方なので身が引き締まる思いもあります。キャラクターが個性的で、脚本や演出が素晴らしいので、原作を読んでいても読んでいなくても、絶対に楽しんでいただけると思います。

――女優の仕事に全力投球の趣里さんですが、もとはバレリーナを目指していたんですね。

 4歳から16、7歳までバレエをやっていました。イギリスにバレエ留学していた時に足首を剥離骨折して、アキレス (けん) も断裂してしまって……。日本の病院で診てもらったんですが、前のような感覚は戻らないって言われました。最初は受け入れられませんでした。これが現実なんだと、だんだんわかってきて、その時は本当に落ち込みました。バレエの世界しか知らなかった当時の私は、一度人生が終わった、と感じたほどです。

――バレリーナから女優へと、すぐに目標を切り替えられましたか。

 落ち込んでいたころ、舞台を見に行く機会がありました。見ている時は、現実を忘れて、救われた気持ちになったんです。岩松了さんの作品もたくさん見ました。出てくるキャラクターたちもそれぞれに葛藤していて、「自分だけじゃない」という感じがしたんです。

 その時は演劇って素晴らしいとは思いましたが、女優になろうとか、お芝居をやろうとまでは思いませんでした。高校卒業の認定を取って、予備校に通って大学受験をしました。そうして将来の夢を考え始めた時に、表現者になればだれかに寄り添うことができるんじゃないかと思ったんです。

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