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yomiDr.編集室より

医療・健康・介護のコラム

「何これ!」視野に出現したギラギラに動揺 大作家も経験した現象とは?

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 先日、会社でパソコン作業中、不思議な現象に襲われました。

 突然、何か非常にまぶしいものを見た直後のように、左よりの視野の一部が黒く欠けた状態になりました。「あれっ、特にまぶしいものを見たつもりはないのに……」と頭をひねりながらも、すぐ元に戻るだろうと気楽に構えていたのですが、しばらく時間がたっても、視野の一部が見えにくい状態が続きました。

「これが一生消えなかったら」と不安に

「何これ!」視野に出現したギラギラに動揺 大作家も経験した現象とは?

 「おかしいなあ。見にくいんだよ」と少しイライラしながら仕事を続けていると、その黒く見えにくくなっていたあたりが、今度はチカチカ、ギラギラと輝き出したのです。しかも、次第に輝きが増してきます。

 「気持ち悪っ。老化現象? これがずっと消えなかったら、仕事どころか、日常生活にも支障が出るかも……」

 今後の人生に大きな不安を感じながら、そのギラギラをよく見てみると、三角形を上下交互に組み合わせながら連結したひものようでした。「一見、歯車のようにも……」。ここで「もしや、あれか!」と、ひらめきました。

 急いで検索したのは、本サイトのコラム「心療眼科医・若倉雅登のひとりごと」の 2018年12月6日の記事 です。タイトルは「芥川龍之介も経験 片頭痛の前兆で視野の一部がギラギラ」。視覚に邪魔なものが出現する「視覚陽性現象」の一種、「 (せん)()(あん)(てん) 」を紹介したコラムですが、読んですぐ、「これに間違いない」と確信しました。

芥川龍之介は「歯車」と表現 あるいは東京五輪エンブレム?

 記事によると、片頭痛の前兆で起きやすく、芥川龍之介はそれを「歯車」と表現しました。若倉さんが診た片頭痛の患者は、2020年東京五輪・パラリンピックのエンブレムに似ていると言ったそうです。私の場合も、それが一番近い印象です。ギラギラしたひものようなものが、一部が途切れた円状に次第に大きくなっていきました。記事にあるように「両目でも片目でも見え、目をつぶっても自覚でき」というのも、「20分ほどで収まる」というのも、全くその通りでした。若倉さんのコラムを知らなかったら、重たい病気を心配して病院に駆け込んでいたかもしれません。

 幸い、片頭痛は起きませんでしたが、このところ、奥歯の知覚過敏や虫歯で左あご周辺に痛みやしびれを感じていたので、何か関係があるかもしれないと勝手に想像しています。同じ現象が頻発するようだと、ちょっと心配ですが、その後、ギラギラは出現していません。今回の経験のおかげで、視野に違和感なく過ごせるありがたさが身にしみてわかったと同時に、作品はほとんど読んでいませんが、芥川龍之介が身近な存在になりました。(藤田勝 ヨミドクター副編集長)

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ヨミドクターの編集担当者が、小耳にはさんだ健康や医療の情報をご紹介。お勧めのコラムに込めた思いなどもつづります。

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1件 のコメント

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視野症状と痺れのある時の診察について

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

頭頸部の痺れと視野異常のどちらが主かわかりませんし、一過性のストレスかもしれませんが、持続するようであれば専門医の診察とMRIが無難です。 神経...

頭頸部の痺れと視野異常のどちらが主かわかりませんし、一過性のストレスかもしれませんが、持続するようであれば専門医の診察とMRIが無難です。
神経や血管の狭窄や圧迫など疑わしいでしょう。

さらに、その症状の根本原因が胸腹部臓器や生活習慣などにあることもあり得るというのは知っておく必要があります。
心身の連環は本当のところでまだ解明されているわけではないですが、解明されていない部分もおりこめばベターな医療にたどり着けます。

この縦割り行政の日本の医療のギャップは理解していればうまく付き合うことができます。

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