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妊婦は交通事故に遭いやすい?

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シートベルト 正しく

妊婦は交通事故に遭いやすい?
妊婦は交通事故に遭いやすい?

   妊娠しておなかが目立ってきた。シートベルトが煩わしいわ。

  ヨミドック  シートベルトは着用してください。すべての座席で装着義務があります。それに、妊婦は交通事故に遭いやすいとの報告があるんです。カナダの研究で、妊娠中期(14週~27週)に車を運転する女性は、1000人あたり約6・5人、交通事故でけがを負っていました。妊娠前の3年間に比べて約1・4倍高いんです。

   なぜ高まるの?

   運転には、とっさの認知・判断力や操作能力が求められます。妊娠中は、吐き気やだるさ、注意力低下が起きやすいのが影響しているとされていますが、詳しくはわかっていません。

   日本の実態は?

   国内で交通事故で亡くなる人は年間約3500人。妊婦が何人いるかはわかりませんが、日本産科婦人科学会は、年間約15~20人の妊婦が交通事故で亡くなり、おなかの赤ちゃんも約35~40人が亡くなるとしています。交通事故死亡率の低いスウェーデンの調査結果を踏まえた推計ですが、少なめではとの指摘もあります。

   妊娠したら車を運転しない方がいいの?

   つわりなどで体調が優れない時は無理に運転をしないことです。周りも気遣いましょう。シートベルトを正しく装着すれば、おなかがハンドルやダッシュボードにぶつかるのを防げ、子宮への衝撃も減らし、けがと死亡の危険度が低くなります。

妊婦は交通事故に遭いやすい?

   うまく装着できるかな?

   「妊婦の2割強が誤った着用をしている」とする調査結果があります。

 肩ベルトは、両乳房の間を斜めに通してください =イラスト参照 =。小柄な人は首に掛かりやすいので、高さを調節して。腰ベルトは、おなかの下のできるだけ低い位置を通してください。妊婦には、健診で子宮の長さ(子宮底長)を測る時に確認する「恥骨」の上、と説明するとわかりやすいようです。どちらのベルトも膨らんだおなかの上を通さずに装着しましょう。

 (中島久美子/取材協力=一杉正仁・滋賀医科大学社会医学講座教授、立岡弓子・滋賀医科大学臨床看護学講座教授)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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