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ミュージシャン DJ KOOさん

一病息災

[ミュージシャン DJ KOOさん]脳動脈瘤(3)手術6時間半 家族の絆深まる

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 DJの役割は、クラブやイベントに来たお客さんを踊らせ、あおり続けること。

 手術台の上では正反対だ。すべてを医師に委ねるだけだった。

 手術室で音楽を流してもらえるというので、自分がずっと追い続けてきたダンスミュージックを頼んだ。

 それが耳に届いていたのは麻酔が効くまで。次に目を覚ました時には、すべてが終わっていた。

 6時間半の手術だった。脳動脈 りゅう は金属で固定され、もう破裂の心配はない。

 手術室から出てきた瞬間、娘が「パパ!」と泣きながら抱きついてきた、という。

 「残念ながら、その瞬間の記憶はないのですが、不安を一切口にしてこなかった娘も、ずっと気丈に頑張ってくれていたんだな、と。胸にぐっと迫るものがありました」

 手術後、3日目にベッドの上で体を起こせるようになると、音楽を聴きたくなった。枕元の娘に「スマホでいいから、何かかけてよ」と頼むと、自分が所属するTRFのヒット曲「寒い夜だから」が病室に流れた。

 スマホには、彼女が生まれた1999年より前のTRFの曲も、ぎっしりと並んでいた。家庭では音楽の話はほとんどしない。娘が普段、何を聴いているのかは知らなかったので、なんだかうれしかった。不安だらけの闘病で、家族の絆は、さらに深まっていた。

ミュージシャン  DJ KOOディージェイ コー さん(58)

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sokusai_117

 
 

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