記者出前レク
回想サロン
昭和50年代から平成を振り返って~東京・八王子で出前レク
読売新聞記者を講師役に過去の新聞記事や写真、動画などを使って懐かしい思い出をよみがえらせてもらう「よみうり回想サロン」の出前レクが11月12日、東京都八王子市上川町の介護付き有料老人ホーム「八王子同友会 長寿の森」で開かれました。70歳代から80歳代までのお年寄りを中心に約30人が参加、クイズに答えたり、思い出話に花を咲かせたりしました。
講師役は、読売新聞東京本社クロスメディア部の塩崎淳一郎記者が務めました。9月末に発売されたDVD「よみうり回想サロン 昭和から平成編①」を初めて用いた出前レクです。参加者はおやつを食べながら、昭和50年代から平成初期にかけての思い出を語り合い、回想に浸りました。
塩崎記者はまずクイズから入り、1問目は「王選手が世界新記録を達成した時の本塁打の数は?」と問いかけましたが、参加者の大半が女性で、野球には疎い様子。「王貞治選手は知っていますが、ホームランの数はピンと来ませんね。300本ぐらい?」などの声が上がりました。答えが画面に表示されると、みな一様に驚いた様子を見せ、「そんなに打っていましたっけ? すごいですね」と話す人もいました。
次に「世界初、単独で北極点に到達した冒険家は?」というクイズが出されると、数人から正解の冒険家の名前が上がり、関連して女性で世界初のエベレスト登頂を果たした田部井淳子さんの話題になりました。参加者から「お知り合いがこの施設に入っていたらしく、訪ねて来られた姿を何度か見ました」という話が飛び出し、世界の狭さを実感する場面もありました。また、10日に即位を記念するパレードが行われたばかりの天皇、皇后両陛下の皇太子時代にまつわるクイズなどは、祝賀行事の直後とあって、多くの人が間髪を入れずに答えました。
その後、「戦後の暮らし① 遊び」のコーナーに移り、終戦直後の紙芝居から昭和50年代のスペースインベーダーまで子供たちが夢中になった遊びを、時代を追って振り返りました。おはじきやメンコ、ベーゴマ……参加者から「記者さんは、ベーゴマはできるの?」と問われた塩崎記者は、少年時代に苦手だったことを告白。遊びに加われなかったことを明かすと、笑い声が漏れました。一方で、今でも東京・上野で紙芝居を実演する人がいるとの情報を塩崎記者が話すと、参加者から「見てみたいなあ」という声が上がりました。
最後に、カラオケで美空ひばりさんの「川の流れのように」を合唱。会場がひとつになった雰囲気に包まれました。参加者から「カラオケの背後に流れる昔のニュース映像が懐かしくて、涙が出そうになりました。戦争を知らない世代が増えているから、戦前編などのDVDも作ってほしいです」などの声も聞かれました。
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