五十嵐康彦の「足裏もみで美しくなる!」
エクササイズ・健康・ダイエット
「貧血」鉄分の貯蔵庫・脾臓ゾーンをしっかり押す
皆さん、こんにちは。指圧・マッサージ師の五十嵐康彦です。今回は、多くの女性が悩んでいる「貧血」に効果がある反射帯(ゾーン)をご紹介します。
貧血とは、体内で酸素の運搬役を担っている赤血球の数や、赤血球中の血色素(ヘモグロビン)の量が正常値より減少した状態を言います。胃潰瘍や痔、血液の病気などが原因の場合もありますが、最も多く見られるのが、ヘモグロビン合成に必要な鉄分が不足して起きる「鉄欠乏性貧血」です。
女性に貧血が多いのは、生理や妊娠などによって、男性の2~4倍もの鉄分を失うためです。また、無理なダイエット、つまり、偏った食事によるエネルギー不足や栄養バランスの乱れ、たんぱく質不足も、女性の貧血に拍車をかけているようです。
貧血になると体が疲れやすくなり、不足した酸素を取り込もうと心臓や肺が無理をして、動悸や息切れなどがおこるほか、立ちくらみ、めまいといった症状が表れます。顔色がさえない、肌から潤いやハリが失われる、髪につやがなくなる、爪が割れたり、くぼんだりするなど、美容の面でも悪影響が出てきます。
血行を良くして、酸素を全身に運ぶ
「貧血」に効くゾーンは「脾臓」「副腎」の2か所です。
脾臓は胃の後ろ側にある、重さ120gほどの臓器です。私たちの体内にある鉄分の約6割は血液中に存在していますが、残りの約4割は、脾臓などに蓄えられています。この「鉄分の貯蔵庫」である脾臓の活性化がポイントです。
また、貧血の改善、予防には、代謝をよくして血液の流れをスムーズにすることが大切です。血行を良くすることで、酸素が全身に運ばれるようになります。代謝に必要なホルモンを分泌している臓器である副腎の機能も高めていきましょう。
順番に、もみほぐし方を説明します。「副腎」は両足にありますが、「脾臓」があるのは左足だけですので注意してください。モデルの佐藤由季さんが実演している動画も併せてご覧ください。
1 | 脾臓ゾーン | 人さし指の第2関節の角で、もみほぐします。 |
2 | 副腎ゾーン | 人さし指の第2関節の角で、もみほぐします。 |
鉄分を多く含む食品を多くとる工夫を
貧血の改善・予防は、食事での鉄分補給が非常に重要なことは言うまでもありません。鉄分を多く含む、肉や魚、卵など動物性食品、納豆、緑黄色野菜、ワカメ、ひじきなど植物性食品を、調理方法を工夫して積極的に食べるようにしましょう。足裏のもみほぐしと食事改善の両面から取り組んでください。
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