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子どもの健康を考える「子なび」

コラム

病気のサイン(8)ぜんそく 成長に悪影響も

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  病気のサインでは、兵庫県立こども病院救急総合診療科部長の上村克徳さん(52)に聞きます。(聞き手・藤沢一紀)

 発熱や腹痛と同様に、見逃すことができない子供の病気のサインが呼吸の変化です。「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」と聞こえる呼吸をしていたら気管支ぜんそくの発作かもしれません。

 9月下旬頃、苦しそうに呼吸している2歳の男の子が救急外来に連れて来られました。聴診で、息を吐く時に「ゼーゼー」という特徴的な音がしていたことから、医師はぜんそく発作と診断し、気管支を拡張する吸入薬で治療を行うと、男の子の呼吸は速やかに落ち着きました。

病気のサイン(8)ぜんそく 成長に悪影響も

 現在は発作を繰り返さないよう、気管支の炎症を抑えるステロイド薬を毎日吸入し、健康な子供と変わらない生活を送ることができています。

 ぜんそくは空気の通り道である気管支に、慢性的に炎症が生じて過敏になる病気です。ほこりやダニなどの吸引が刺激となって気管支が収縮し、空気の通り道が細くなってしまうのです。風邪や天候の変化などがきっかけになることもあります。

 気管支の収縮には、体をリラックスさせる副交感神経も関わっているため、この神経の働きが高まる夜間や明け方は発作が起きやすくなります。

 発作を繰り返して重症化すると気管支の壁が厚くなり、呼吸機能が低下して成長に悪影響を及ぼすこともあります。患者は年々増加傾向にありますが、適切な治療を行えば思春期を迎える頃までに治すことが可能です。

 乳幼児期に発症することが多く、この頃の子供は体の異常をうまく言葉で伝えることができません。なるべく早く病気に気付いてあげて、治療を始められるようにしましょう。

【略歴】
上村克徳(かみむら・かつのり)
 小児科医。愛媛大卒。国立成育医療研究センターなどを経て、2017年から現職。編著書に「HAPPY!こどものみかた 2版」など。

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