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ウェルネスとーく

医療・健康・介護のコラム

[歌手 アグネスチャンさん](下)手術室から戻ってきたとき、「ああ、私のおっぱい残ったんだ」

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健康管理? 最近はダメ。全然ダメ(笑)

――では、毎日、健康に気をつけながら生活しているんですね。

 ううん、ダメ。全然ダメ(笑)。子どもが巣立っていったので、料理はちゃんと作らなくなったし、夜更かしもするようになったし。結局、子どもの健康を守っているってことは、自分の健康も守っているんだなと思いました。改めなくちゃね。

――夜更かしって……。子どもじゃないんだから(笑)

 原稿を書いたりして遅くなることもあるんですけど、衛星放送のミステリー番組に夢中になって、遅くまで立て続けに見ちゃったりして。

 食事にしても、自分が好きなものばかり作ったり、おなかがすかなければ、まったく食べなかったり……。外食も増えました。

ポテトチップス、大~好き!

――ジャンクフードなんかは、食べないでしょ。

 あ、食べます、食べます(笑)。ポテトチップスが大~好きで、たくさん食べます。もう、「じゃがりこ」とか大好き(笑)。子育てしているときは、ほとんど食べなかったんですけどね。最近は、夫が買ってきてくれるんです。自分では食べないのに、私が好きだからって。

――でも、体形は以前とほとんど変わらないですよね。

 主治医から「太っちゃいけない」と言われているから。でも、今はベストからは2キロぐらい増えて、なかなか減らないんです。200グラム減ったと喜んでいたら、次の日は、ちゃーんと200グラムのリバウンドをしていたり。

――単位が細かいなあ(笑)。運動はやっていますか?

 以前は太極拳をやっていたんですが、あれって誰かが一緒じゃないと孤独感がすごいんですよ(笑)。広い場所も必要だし。だから、最近はやっていない。その代わり、ピラティスのエクササイズをやっています。乳がんの時、片方の胸だけの手術だったので、体がゆがんでいるんです。それを伸ばして、修正するためにやっています。あとは、なるべく歩いたり、縄を使わない「エア縄跳び」をやったり。

――それはいいですね。運動は毎日のように?

 いや、結構、サボってます(笑)。

――ガクッ!(笑)

 毎日やりたいけど、週に1、2回ぐらいかな。元々、運動は苦手なんです。先日、出演したバラエティー番組で、「認知症予防には有酸素運動がいい」って聞いたので、心を入れ替えようと思っていますが。

 年齢を重ねると、どうしても体力が落ちていきますよね。それに加えて、周囲も気遣って、ちょっと立っていると、すぐに椅子をすすめてくれたり、荷物を持ってくれたり。自分で意識して体を使わなくちゃいけないと思います。

――それも、アグネス流の終活のテーマになりますね。

 そうですね。あっ、それから、ダンス教室にも通いたいなと思っています。

――ステージが仕事場なのに、以前から「ダンスは苦手」って公言してきましたよね。

 苦手、苦手。ホントにダンスはダメ! ステージでも、必要ないところでは動きません(笑)。でも、ダンスは有酸素運動だし、苦手意識を超えれば脳も活性化します。もう照れたりしないで、ダンスにチャレンジする。それが、今の目標です。

アグネスチャン

アグネス・チャン
 1955年、香港生まれ。72年、「ひなげしの花」で日本デビュー。上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。89年、米国スタンフォード大学教育学部博士課程に留学。94年、教育学博士号(Ph.D.)取得。98年、日本ユニセフ協会大使に就任。芸能活動に加え、エッセイスト、日本対がん協会「ほほえみ大使」など、文化人としても幅広く活躍している。

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