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コラム

『子どもの貧困と地域の連携・協働-<学校とのつながり>から考える支援』 吉住隆弘、川口洋誉、鈴木晶子編著

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『子どもの貧困と地域の連携・協働-<学校とのつながり>から考える支援』 吉住隆弘、川口洋誉、鈴木晶子編著

 「6人から7人に1人の子どもが貧困」という事実に対し、この10年、子どもの貧困対策が官民で進められてきた。そのなかで、「教育の支援」に重要な役割を果たすとされているのが「学校」だ。学校には、学力保障だけでなく、福祉関係の各機関との連携、地域との協力など、子どもを支える土台(学校プラットフォーム)としての役割が期待されている。

 本書は「子どもの貧困と学校」をテーマに、法や教育制度との関係や課題のほか、「貧困が子どもの何に影響するのか」「教師は子どもの貧困をどうとらえているのか」などについての調査研究、さらに名古屋市教委の「なごや子ども応援委員会」、大阪市や神奈川県での「校内居場所カフェ」の実践などを取り上げ、課題を重層的に掘り下げていく。

 編著者3人による最終章では、子どもの支援に欠かせないのは「地域づくり」のコンセプトだと指摘。地域の中の学校という位置づけを築き、「関係者の一人ひとり、関係組織・機関一つひとつ」が、「一歩ずつはみ出す」ことを求めている。

 (明石書店 2700円税別)

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