医療大全
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リハビリ新潮流(3)がん手術前から体力増強
点滴をつるした台を押しながら歩く男性、歩行器を頼りにゆっくり進む女性――。和歌山県立医大病院の理学療法室は、10月下旬のこの日もリハビリに励む患者でごった返していた。
脳卒中や交通事故、がんの手術などを経験した人たちが、柱の周りをぐるぐると懸命に歩く、歩く。壁際にはスポーツジムで使うランニングマシンや自転車、筋力トレーニングのための器具が所狭しと並ぶ。
太ももを鍛えるレッグプレスに取り組んでいた同県の柳晶吉さん(71)は、食道がんの手術から3週間。2日後に退院を控えていた。
「ええ汗をかいてるおかげで食事もおいしいよ」
もともと鉄工所に勤めていた柳さん。退職後はあまり出歩かず、昼間からお酒を飲んでごろごろすることが増えた。そんな時、食道がんが見つかった。同大に来て指示されたのが、入院までの約2週間、1日1万歩の歩行や同200回のスクワットを続けることだ。
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