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夜中 口乾いて目が覚める

 2年ほど前から、午前2時ごろに口の中の乾きで目が覚めます。朝まで30分ごとに水を口に含むことで何とかやり過ごしています。漢方薬、加湿器、ガーゼマスクも試してみましたが、効果がなくて困っています。 (84歳女性)

マウスピースで対処も

中川洋一 鶴見大学歯学部付属病院  口腔(こうくう) 機能診療科准教授(横浜市)

 就寝中だけ口の中が乾く症状を「夜間口腔乾燥症」と呼びます。必ずしも、治療の対象になる病的な状態とは限りません。

 乾燥の原因は、口呼吸や口が開いたままの状態になることで唾液が蒸発することが考えられます。元々、寝ている時は、唾液の分泌量が抑えられているので、すぐに口の中が乾きやすいのです。特に高齢になると筋肉が弱って口呼吸になりやすいです。

 対応策は、加湿器やぬらしたガーゼを装着したマスクのほか、口が開かないように上下の唇に貼るテープなどもあります。

 歯科での対処法には、夜間、就寝中に使うマウスピースがあります。歯型を取って作製し、上顎の歯に装着します。口蓋部分を覆うことで、唾液の蒸発を防ぐ効果が期待できます。さらに、保湿ジェルを、マウスピースの内側に塗ると効果的です。

 寝る時の姿勢も重要です。あおむけだと口が開きやすくなりますが、横向きなら、口を閉じやすくなります。

 口呼吸の裏には、鼻づまりや、睡眠時無呼吸症候群が原因として隠れていることがあります。こうした場合は内科や耳鼻咽喉科による治療が必要です。

 つらい症状が続くならば、一度ドライマウス外来のある専門病院を受診してみてはいかがでしょうか。

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