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うつ病からの回復(3)慈悲の心で「自責」薄める

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うつ病からの回復(3)慈悲の心で「自責」薄める

心に癒やしをもたらす語りかけをする浅野さん(左)

 「コンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)」という心理療法がある。コンパッションは、日本語で「思いやり」や「慈悲」の意味だ。思いやりの心を理解し、自分にも他者にも優しく接することができるよう訓練を重ねることで、自分に対する否定的な思いを薄め、うつ症状の軽減を図る。自分の感覚や感情をあるがままに受け入れる心の訓練法「マインドフルネス」から米国や英国で発展した。

 2017年5月~18年12月、千葉市稲毛区の千葉大学西千葉キャンパスで、うつ病患者らを対象に、その効果を調べる研究が行われた。研究に参加した50歳代の女性大学教員は「生き方が変わった」と振り返る。

 女性は06年頃から、めまいや体のむくみなどに悩まされるようになった。内科などを受診したが原因はわからない。不眠もひどくなり、「精神的なものでは?」と知人からアドバイスされた。確かに、職場の人間関係が重荷になっていた。

 この時、心療内科で「不安神経症」と言われた。「悩みがなくなる薬」を処方されたが、効果はなかった。さらに仕事を取り巻く状況が悪くなり、15年には「うつ病」と診断された。意欲や集中力が続かず、「学生に十分な指導ができていない」と、大学に向かう電車の中で不意に涙が出ることもあった。

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