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Dr .ヒラの「知って安心 市販薬の話」

医療・健康・介護のコラム

足がつりやすく、効果のある漢方薬を毎日飲み続けたら…

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漢方薬とわからないカタカナだけの新商品も増加

 ところで、市販の漢方薬の最近の動向で、気がかりなことがあります。

 各社から多くの漢方薬の新商品が発売されています。従来は漢方薬名を含む製品名がほとんどだったのですが、最近では製品名に漢方薬名を含まない、カタカナだけの新商品が多くなっているのです。

受診の際は市販薬の外箱や添付文書を持参して

 そのため、製品名だけでは漢方薬であることに気づきにくいのです。医療機関を受診するときは、市販薬の外箱や添付文書を持参などしていただけると、たいへん助かります。漢方薬に限らず、市販薬の成分確認を簡単にできるよう、ご協力をお願いいたします。

 自分で使う市販薬については、ドラッグストア・薬局で勤務されている薬剤師や医薬品登録販売者の方に、できるだけ自分で直接、相談をして、ご購入を検討いただくのが、安全なのではないかと思います。今回取りあげた芍薬甘草湯は、漢方薬の中でも甘草の量が多く、ご高齢の方にとっては特に注意を要する漢方薬ですので、医療機関の受診を勧められたかもしれません。安全を重視した対応をするよう努めましょう。(医師 平憲二)

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平 憲二(ひら けんじ)
 1966年、宮崎県生まれ。総合内科専門医。株式会社プラメドプラス代表取締役。91年、宮崎医科大学(現・宮崎大学医学部)卒。2001年、京都大学大学院医学研究科博士課程内科系専攻修了(臨床疫学)。03年、京都大学病院総合診療科助手。05年に株式会社プラメド、13年に同プラメドプラス設立。著書に「クスリ早見帖ブック 市販薬354」(南山堂)、「クスリ早見帖副読本 医師が教える市販薬の選び方」(PHP研究所)、「クスリ早見帖ポッケ かぜ・解熱鎮痛・咳止め・鼻炎の市販薬」(大垣書店)。

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1件 のコメント

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なんとなく知っておきたいこと

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

長い歴史はありますが、多くの場合、漢方薬は投薬理論の異なる合剤と考える方が無難ですね。 西洋薬と漢方薬のどちらを応援するわけでもないですけど、飲...

長い歴史はありますが、多くの場合、漢方薬は投薬理論の異なる合剤と考える方が無難ですね。
西洋薬と漢方薬のどちらを応援するわけでもないですけど、飲み合わせとかは注意するべきかもしれません。

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