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本田秀夫「子どものココロ」

コラム

子どもの「学校に行きたくない」はすでに深刻 登校無理強いでさらに悪化の恐れ

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 さまざまな理由で、学校に行かなくなる子どもたちがいます。

 先日公表された文部科学省の統計では、経済的理由や病気以外によって年間30日以上欠席した「不登校児童生徒」の数は、平成30年度に初めて全国で16万人を超えました。昨年12月に日本財団が中学生を対象に行った調査では、年間30日以上欠席している生徒に、登校はしているが教室には行かなかったり、心の中で「学校がつらい」などと感じていたりする「不登校傾向」の生徒を合わせると、中学生全体の1割に達すると推定されています。

子どもの「学校に行きたくない」はすでに深刻 登校無理強いでさらに悪化

イラスト:高橋まや

「行かなければならない」と意識

 義務教育は、本来は「大人が子どもたちに教育を受けさせる義務」のことです。しかし、わが国の子どもたちの多くは、「子どもが小学校、中学校に通わなければならない義務」であると思っています(思わされているのかもしれません)。したがって、不登校~不登校傾向にある子どもたちのほとんどは、「本当は行かなければならない」と意識し、何らかのストレスを感じていると思われます。

 不登校傾向になる要因はさまざまですが、共通するのは、学校生活を心から楽しめてはいないということです。学校で行われる活動には、授業、ホームルーム活動、委員会活動、部活動、休み時間、給食などの日課に加え、年間を通じていろいろな行事があります。その中で子どもたちは勉強し、体を鍛え、友達と遊び、話し合い、先生たちと接点を持ちます。これらの活動の中にやりがいや意義を見いだせていれば、学校がある程度は楽しい場となります。

体が言うことを聞かない

 しかし、どの活動にもなじむことができなければ、学校を楽しめなくなるかもしれません。友達からいじめを受けたり、先生から不当に厳しすぎる指導を受けたりすると、学校に行くこと自体がストレスになります。授業のペースや内容が、本人の学力や興味と合わない場合も、授業に集中できず、多くの時間をボーっとして過ごすことになります。

 このような状況が漫然と続くと、ある時期から登校しぶりやサボりが始まります。中には、突然、朝起きることができなくなったり、腹痛や頭痛などの身体症状が出現したりして、学校に行けなくなる場合もあります。本人は「学校に行かねばならない」、あるいは中には「行きたい」と思っている子どももいるのですが、なぜか体が言うことを聞いてくれない。そのうち、学校のことを考えただけで頭が真っ白になり、体が固まってしまうようになる子どももいます。

 不登校や不登校傾向の子どもたちのストレスは、保護者や学校の先生がうまく対応すれば、軽減させることが不可能ではありません。しかし、しばしば児童精神科医の関わりも必要となります。

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本田秀夫(ほんだ・ひでお)

 1964年、大阪府豊中市生まれ。精神科医。信州大医学部子どものこころの発達医学教室教授。同学部付属病院子どものこころ診療部長。日本自閉症協会理事。著書に「自閉症スペクトラム」など。

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1件 のコメント

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色んな事情と感情

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

小学校低学年で、引っ越し後に一日サボったことを思い出しました。 個人の事情や感情と家族のそれのすれ違いなどあると思います。 大人になれば、お金や...

小学校低学年で、引っ越し後に一日サボったことを思い出しました。
個人の事情や感情と家族のそれのすれ違いなどあると思います。

大人になれば、お金や仕事意識もありますが、子供はほんのちょっとで変わるものです。
それだけ、積み重ねてきた年月が短いからだと思います。

スポーツ選手の記事なんかを読むと大人もあるみたいですね。
昔はそんなの甘えの一言でしたが、これからは違うアプローチもいいのかもしれません。

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