ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[女優 シルビア・グラブさん](下)健康オタクの夫は模範例 「素敵なおばあちゃん役で死ぬまで舞台に」
ミュージカルをはじめ舞台を中心に大活躍されている女優のシルビア・グラブさん。年齢とともに体の変化にも気をつけることが多くなったそうです。大好きというお酒のつきあいのこと、夫の俳優、高嶋政宏さんの「健康オタク」ぶりなどについても、ざっくばらんに語っていただきました。(聞き手・田村良彦、撮影・小倉和徳)
もともと筋肉がつきやすい体質
――40歳代半ばになられて、自分の中で変わってきたことや健康のために気をつけていらっしゃることはありますか。
完全に体のことになってしまいますけど、若い頃は、朝起きたらすぐにスパーンと声が出たり、それほどウォーミングアップしなくても平気だったりしましたね。立ち上がりも早いうえに、ロングランの公演でも疲れを感じるのは遅かったと思います。トレーニングをするとすぐ筋肉がつくし、舞台を1本やればやせるし、新陳代謝がすごく良かったですね。
もともと筋肉がつきやすい体質なので、若い頃は逆に筋トレをするのが怖かったんです。きゃしゃなイメージの女性の役を演じられなくなってしまうでしょう。舞台でのダンスの練習だとかランニングとかはしていましたけど、極力ウェートトレーニングはしないようにしていましたね。
体のケアに努める夫 健康器具もいっぱい
――それが、最近は変化してきた?
40歳代になった頃からトレーニングをしてもあまり筋肉がつかなくなったのを感じるようになり、それが歌にも影響してくるし、動きにもいろんな影響が出てくるので、これからは考え直さないと。それこそ、筋トレをやらないと、今後は舞台に立つのもつらくなってしまうんだろうなと思っています。これまでは運良く来られましたけど、中高年に向かっていろいろ見直す時期にちょうど入っているところです。
実は、うちの主人(俳優の高嶋政宏さん)はものすごくストイックで、健康オタクというか、熱心に体のケアをしているんですね。たとえば、うちには健康器具とかいっぱいあるんです。酸素カプセルだったり、高周波のマットで毎日寝たり。とにかく健康のために気を使っていて、朝ちゃんと起きてジムにも毎日行っているし。朝食もこの2、3年は、プロテインドリンクとフルーツ、ヨーグルトだけの食事を毎日続けているんです。
――それは、ご夫婦で?
いえ、彼だけなんですけど(笑)。近くにとてもいい模範例があるのに、私の方は、それを一切取り込めていないんです。やり過ぎだなと思うくらい、彼はやっているので。そういう意味では、極端な夫婦なんですけど(笑)。
ただ、やらなくても、そういう健康的な環境の中にいるおかげで、私も知らず知らずに体に取り込んでいるのかもしれません。もしかしたら、主人のおかげかもしれないですね。
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